福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者が自立した暮らしを送れるように住まいの環境を提案しサポートするアドバイザーです。
福祉住環境コーディネーターはケアマネジャーや建築士などと連携して適切な住宅を顧客に提案します。
手すりを取り付けたりスロープを取り付けたりと、顧客のニーズに合った最適なバリアフリープランを提供します。
また福祉住環境コーディネーターの2級以上を取得すると、住宅改修費を介護保険の給付金から助成する際に必要な「住宅改修を必要とする理由書」を作成できるようになります。
福祉住環境コーディネーターの資格を取得する人の業種は医療福祉関係、建築関係が多くなっています。
介護関係ではケアマネジャーや介護福祉士、福祉用具専門相談員などで、建築関係では住宅メーカーやリフォーム会社の営業・設計者、建築士などが幅広い住宅プランを提供するために資格取得を目指すようです。
また学生や主婦の方でも資格取得を目指す場合が多いです。
介護職や建築関係の仕事を目指している人にとって福祉住環境コーディネーターの資格を持っていることはアピールポイントになります。
それで格取得を目指すことが多いようです。
目次
福祉住環境コーディネーターの資格概要
ここからは福祉住環境コーディネーターの資格の概要を述べていきます。
難易度はどのくらい?
資格取得の難易度は非常に気になる点ですね。
福祉住環境コーディネーターの資格には1級・2級・3級があり、それぞれの合格率は1級が5.9%、2級が50.4%、3級が41.4%となっています。
1級の合格率は低いですが、2、3級は比較的取得しやすい資格になっています。3級を取得していなくても2級を受験することはできますが、3級は建築の知識がなくても理解できるほど簡単な内容なので、まずは入門として3級から受験するとよいでしょう。
今注目の資格
家族に介護が必要になり、要支援・要介護の認定を受けると、住宅改修費用の8~9割を介護保険から補填されるという制度があります。
その制度を利用し、バリアフリーのために住宅を改修しようとする人は今増加しています。
今後高齢化社会が進行していけばそのニーズはさらに増大するでしょう、福祉住環境コーディネーターはそのような理由で今注目されています。
試験の内容
福祉住環境コーディネーターの資格試験の内容は他の資格とは違い、「介護」「医療」「建築」にまたがるので専門的かつ広範囲となっています。
具体的に出題例を挙げると、「介護保険制度」「障害者福祉法」「高齢者・障害者の心身の特性」「在宅介護での自立支援の在り方」「建築基準法」などが挙げられます。
介護・医療・建築のいずれかの職種に携わっている方はある程度知識はついていると思うので、そのぶん勉強はしやすいと思います。
資格取得には通信講座がおすすめ
福祉住環境コーディネーターの資格取得を目指しているが独学は不安、短期間で効率よく合格したい、お金はあまりかけたくないというように思っている方には通信講座がおすすめです。
通信講座の教材や講座DVDは試験の内容までしっかりカバーされているので、要点をつかんで効率よく学習することができます。
子育てや仕事と両立しながら自分のペースで学習を進めることができます。以下、おすすめの通信講座を2つ紹介したいと思います。
ユーキャン「福祉住環境コーディネーター2・3級講座」
資格最大手のユーキャンが提供する通信講座です。
こちらの通信講座は「文字が大きくて読みやすい」「イラストや図が多く使われていて理解しやすい」と評判です。重要なポイントがまとめられているので、効率よく要点をつかんで学習できます。
また2級と3級どちらにも対応しているので一石二鳥の教材になっています。価格は49,000円となっています。
ニチイ「福祉住環境コーディネーター3級・2級受験対策講座」
医療・介護業界最大手のニチイが提供する通信講座は、わかりにくいポイントをイラストや図、ナレーションで分かりやすく解説します。
各章の終わりに復習テストと模擬試験があるので、段階的に実力を上げることができます。
また確認模擬試験は実際の試験と同じ内容とボリュームなので自分の実力がどのくらいなのか、どれだけ合格に近づいているのかを確認できます。
価格は3級が34,650円、2級が39,900円となっています。
東京商工会議所「福祉住環境コーディネーター検定試験公式通信講座」
こちらは2級・3級に加え、1級取得のための通信講座も提供しています。
東京商工会議所の公式テキストに加え、多様な副教材が提供されます。
不明点があれば「質問カード」を利用して気軽に質問でき、丁寧な解説をもらうこともできます。
価格は1級が66,960円、2級が45,360円、3級が21,600円となっています。
通信講座を利用して資格取得を目指そう!
以上、福祉住環境コーディネーターの資格の概要と通信講座について解説してきました。
もちろん通信講座以外にも学習方法はたくさんあります。
自分に一番合う学習方法をみつけて取り組んでいくのが資格取得の最大の近道です。
通信講座はその手段の一つにすぎませんが、心強い味方になってくれると思います。
福祉住環境コーディネーターを目指している人も、家族のために資格取得を目指す人も、ぜひ通信講座も一つの選択肢として検討してみてください。