あん摩マッサージ指圧師とは、国が認める唯一の「マッサージ」の資格、つまり国家資格です。
自分の判断で患者にマッサージができるのは、医師、そしてあん摩マッサージ指圧師だけと決まっています。
あん摩マッサージ指圧師の国家試験を得るためにはどうすればいいのか、おすすめの資格の勉強方法はあるのか、こちらで紹介していきたいと思います。
あん摩マッサージ指圧師になるにはどうすればいい?
先ほど書いたように、あん摩マッサージ指圧師になるには、あん摩マッサージ指圧師の国家試験に合格することが必要です。
しかし、この試験は誰もが受けられるものではありません。
まず受験する資格を得るために、あん摩マッサージ指圧師の養成課程がある大学や、専門学校などで3、4年間は授業を受けなければなりません。
また、その養成学校の数は少なく、国内に20校ほどしかないうえ、通信制の学校はないので、通学して受験資格を得るしか方法がないのです。
養成学校はどんなことを勉強するの?
学校では、あん摩マッサージ指圧師として必要な知識や技術を幅広く学ぶためのカリキュラムが学べるようになっており、ほかの分野を勉強する大学と同じようにして、段階的を踏んで習得していきます。
カリキュラムは「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」の3分野に分かれていて、入学してすぐに学ぶのは、医療概論や生理学などの基礎である「科学的思考の基盤-人間と生活」です。
この科目は医療人として大事な土台となるものです。
心理学や栄養学、生物学などの分野も含まれており、知識を深め、医学分野の教養を身につけることができます。
もちろん、実技の授業もあり、ここで将来使える技術を学ぶことができます。
そして、生理学や解剖学のような「人体の構造と機能」、健康のことや疾病について学ぶ「疾病の成り立ちと予防および回復の促進」といった「保健医療福祉とあん摩マッサージ指圧」の専門基礎分野を学びます。
2年次になると、専門分野の科目をより学べるようになっていきます。
「基礎あん摩マッサージ指圧学」「臨床あん摩マッサージ指圧学」「社会あん摩マッサージ指圧学」などが主な科目です。
授業の内容もそうですが、実技の内容も応用的で専門的な充実したものになっていきます。
3年次または4年次には、さらに実践的になった実技の授業や実習のほかに、あん摩マッサージ指圧師の国家試験に向けた対策講義もおこなわれます。
養成学校の授業で国家試験の出題範囲、模擬試験もおこなうなど、資格を得るために手厚く育ててくれる学校も多いです。
おすすめの勉強方法って?
あん摩マッサージ指圧師の試験において、一番重要でたくさんの問題が出るのは解剖学、生理学のような基礎医学や臨床医学になります。
主に骨や筋などの分野が出題される傾向が多いようです。重点的に勉強しましょう。
医師の国家試験とたいして変わらない分野を勉強しなければならないですね。
暗記するのは大変ですが、あきらめずに頑張っていきましょう。
おすすめの勉強法としては、ただ教科書を読み込むだけではなく、自分や周りの人たちの身体をじっくり観察したり、実際に身体を動かしてみたりして、イメージして暗記するのがいいと思います。
また、学校で購入した教科書のほかに、あん摩マッサージ指圧師ではない資格や範囲の専門書を読むことで、別の視点から考えてみるのもいいかもしれません。
あん摩マッサージ指圧師はツボなどの東洋医学も学ぶ必要があります。ツボはだいたい360ぐらいありますのでこちらも暗記します。
ツボの名前は漢字が難しいので何度も書いて覚えたほうがいいです。そこで漢字の意味も一緒に覚えるとより効果的です。
漢字を書いたり、人体図を自分で描いたりしてみることで、覚えやすくなると思いますよ。
過去問ってあるの?
国家試験ですから、もちろんあります。
過去問は良い練習問題ですから、最低でも過去6回はさかのぼって解いてみましょう。
そして1周したらもう一度解いてみて、同じ問題を間違えていないか、または同じ問題で答えを迷っていないか、ピックアップしてみましょう。
最後に、そのような問題をノートにまとめて、試験前などに解いてみると、より知識の定着につながるのではないでしょうか。
受験時代に必死で勉強したことを思い出して、自分に合った勉強方法を考案してみてくださいね。
いかがですか?自分なりの勉強方法は見つかりましたか?
あん摩マッサージ指圧師は将来の仕事につながる資格です。頑張って勉強しましょう。
また、この資格の合格率は高いです。試験は1年に1回だからみんな必死で勉強するうえに、3年、または4年間も専門的に勉強するから当たり前ともいえますね。
ほかの受験者に負けないように、そして将来は素敵なあん摩マッサージ指圧師になれるように、自分や未来の自分の患者のために、精一杯、勉学に励みましょう!
ご検討をお祈りいたします。