あん摩マッサージ指圧師になるにはどのくらい費用がかかる?

あん摩マッサージ指圧師になるにはどのくらい費用がかかる?

マッサージの資格には、代表的なものとして「あん摩マッサージ指圧師」というものがあります。この資格は国家資格で、年に一度、二月に試験が実施されます。

ただし、受験資格が存在するため誰でも受けられるというわけではありません!

では、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得するにはどれくらい費用が掛かるのでしょうか?

あん摩マッサージ指圧師になるには

最初の方でも書きましたが、あん摩マッサージ指圧師は国家資格のため、年に一回行われる資格試験を突破する必要があります。

しかし、この資格試験は誰でも受験できるわけではなく、国家試験の受験資格を得るために、あん摩マッサージ指圧師の養成課程を学ばなくてはいけません。

つまり、マッサージ指圧師の養成課程がある養成学校に入学し、そこで三年間の課程を経て、受験資格を取得する必要があるのです。

あん摩マッサージ指圧師の国家試験では、解剖学や生理学など、12科目から出題されます。満点は150点で、そのうち6割の90点以上を取ることで合格となります。

ここ10年の合格率を見てみると、85%以上の人が合格しており、10人中8人から9人合格している計算になります。

したがって、覚える科目は多いですが、けれど、しっかりと勉強すれば合格することは難しくない資格と言えます。

あん摩マッサージ指圧師専門学校の難易度

あん摩マッサージ指圧師の資格取得にはまず専門学校で養成課程を学ぶ必要があるのですが、専門学校に合格することは国家試験に合格することよりも厳しいといわれています。

というのも、もともと専門学校の数が少なく、全国に21校しかありません。そのうえ、一度の受験において30名前後の少ない人数しか受け入れていません。

この理由としては、他の整体やマッサージの学校でもそうなのですが、実技を伴う科目という性質上、少人数である必要があるからです。

そのため、あん摩マッサージ指圧師の専門学校の受験難易度は、なんと国立大学と同じレベルだともいわれています。専門学校に合格するための塾や参考書も存在しています。

専門学校の費用

もし専門学校に合格したら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

あん摩マッサージ指圧師の専門学校は医療系の専門学校に分類されます。医療従事者という職種を養成する学校であるため、教材費などが非常に高額になりやすい傾向があります。

専門学校によって費用は異なりますが、入学金と初年度の授業料、教材費で合わせて、一年目で150万~200万かかり、二年目、三年目は100万円ずつかかるため、三年間の養成課程で合わせて350万~400万の費用がかかります。

夜間部の学校では、昼間部の学校よりも授業料が若干低く設定されていますが、それでも高額であることには変わりありません。

学費以外の費用

あん摩マッサージ指圧師の学校では、前述の入学金や授業料だけでなく、他にも様々な経費がかかります。

たとえば参考書などの教材、白衣、実技に使う鍼道具などに費用がかかります。

これはもちろん学校ごとに異なりますが、三年で約10万円程度はかかると見込んでおけばよいですが、場合によっては30万円近くかかってしまうこともあります。

この他にも、同窓会の経費や校友会費としてさらに数万円必要となる専門学校もあります。

卒業までに合わせて20万円~50万円費用がかかると見ておきましょう。

また、国家試験の受験料も一回11,600円かかります(平成28年現在)。

合格率は高いですが、この費用が合格するまでかかることになります。

他にも、自分で勉強するための専門書のお金もかかるでしょう。

したがって、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得するまで最低でも450万程度の費用がかかると考えたほうがいいでしょう。

予備校の費用

あん摩マッサージ指圧師は定年なく一生働ける資格であるため、人気が高まっています。

しかしあん摩マッサージ指圧師の養成課程がある専門学校はかなり少なく、21校しかありません。そのため非常に倍率が高く、学校に通って勉強すれば高確率で通る国家試験よりも格段に厳しいです。

まずは入学するための努力が必要であり、そのための予備校もあります。予備校の授業料は高額で、週一回の授業を1年間受けた場合、100万円近くの費用がかかります。

独学で勉強する場合は参考書の費用だけですみます。

少しでも費用を減らすには

予備校に通って専門学校を卒業し、国家試験を受けた場合、600万近くの費用が掛かることとなります。

費用面の負担を考え、進学をためらっている人もいるでしょう。

専門学校によっては学生ローンや奨学金制度を設けているところがあります。

こうした制度のある学校に入学すれば費用の負担を軽減することができます。

また、専門学校受験対策として予備校を選択する場合、個人で受けるものと集団で受けるものがあります。

個人の場合は、オーダーメイドの指導となってしまい、授業料がたくなってしまうのでなるべく集団のものを選びましょう。

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