ケアマネジャーの受験を決めた方はまずは試験の概要を確認しましょう。
ケアマネジャーになるための過程、自分に受験資格はあるかどうかなど一つずつ確認して今後の勉強計画をたてていきましょう。
目次
ケアマネジャー試験の概要
ケアマネジャー試験の正式名称
ケアマネジャー試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。
つまりケアマネジャーの試験は「介護支援専門員になるための実務研修を受講するための試験」だと言い換えることができます。
ケアマネジャーになるまでの道のり
試験に合格するだけではケアマネジャーになることはできません。
試験に合格したあとに実務研修を修了して初めてケアマネジャーになることができます。
また、試験に受ける前に受験資格を取得する必要があります。
受験資格の改定
2018年10月に行われる第21回ケアマネジャー試験から受験資格が変更されます。
今までは介護士として働いた経験が5年以上あって、その間に「介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士、社会福祉主事任用資格」を取得していれば受験資格を得ることができました。
しかしこれらは介護福祉士の資格を取得して、登録をした後から5年間の実務経験がないと受験資格を得ることができません。
したがって無資格の未経験者が介護の現場からケアマネジャーを目指すことは実務3年と実務者研修の資格をとってから介護福祉を取得、そこから5年間の実務経験を経る必要があるので、計8年の時間が最短でも必要です。
これはかなり大変ですね。
受験資格には細かい規定がありますので、不明点がある場合は都道府県にお問い合わせしてみてください。
ケアマネジャー試験の内容
試験の概要を把握したところで、試験の内容に入っていきましょう。
受験資格からも分かるとおり、ケアマネジャーは介護の資格の中でも難易度の高い試験です。
試験内容も難しいので、過去五年間の合格率は20%前後で推移しています。
介護福祉士の合格率が60%前後ですので、ケア間にジャー試験問題の難易度はだいぶ高いです。
常識で解ける問題や日常の業務での経験を活かして解ける問題も少ないです。
特に介護支援分野の内容を問う問題は初めて聞く単語が多く勉強するのが大変です。
出題方法
ケアマネジャー試験の出題方法は5肢複択の方式です。
5つの選択肢の中から2~3つの答えを選ぶ問題です。
試験時間
試験時間は120分です。
問題が60問あるので1問2分で解答していく流れとなります。
そこまで考えるような問題はないので覚えているか、しっかり理解しているかになります。
試験問題
試験問題は「介護支援分野、保健医療サービス分野、福祉サービス分野」という3つの分野に分かれます。
- 介護支援分野
- 保健医療サービス分野
- 福祉サービス分野
以上の分野それぞれに合格点が示されます。
合格ラインは7割程度が例年の結果となっています。
ケアマネジャー試験は独学でも受かる?
費用を最低限に抑えるために独学での勉強を考えている方も多いと思います。
独学で試験に合格できるのか不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ケアマネジャーの試験は独学でも十分合格することが可能です。
本屋に行くと何種類ものケアマネジャー試験対策の書籍が出ているはずです。
本屋で扱われている過去問・テキストなどを使ってしっかりと勉強していけば独学でも大丈夫です。
自分でテキストを選ぶ際は必ず受験する年に出版された過去問・テキストを購入するようにしましょう。
他にも通信講座を利用して一人で勉強を進める方法もあります。
受験勉強の心構え
独学でケアマネジャーの試験に合格するためにはまず、勉強を習慣化させることです。
はじめは1日1時間からでもいいので毎日続けることが大切です。
しかし今までなかった習慣を自分の生活の中に落とし込んで継続していくのは簡単なことではありません。
なぜなら新しい習慣を1日の流れに加えるということは1日の中で何かを削ることになるからです。
それはテレビの時間かもしれませんし、スマホをいじっている時間かもしれません。
いずれにしてもこのことは試験に合格したいという自分の本気度に関わってくるものなのだといえます。
また、受験業界でよく言われることですが、受験勉強にフライングは存在しません。
より速く走り始めればより合格に近づきます。
人によって成長のスピードは異なりますので、試験日に後悔しないように早め早めにスタートを切りましょう。
おすすめの勉強方法
勉強に自信が無い方は、勉強方法が分からず不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
ここからはケアマネジャーの勉強方法を解説していきます。
勉強計画をしっかり立てる
受験勉強を始めるうえで一番大切なことは、計画的に勉強を進めることです。
ケアマネジャー試験で出題される範囲をしっかりと把握し、学習ペースを自分なりに考えてみましょう。
ここで大切になってくるのは、無理のないスケジュールを立てることです。
忙しい日々の中で時間にあまり余裕がないという方も多いと思います。
無理な勉強スケジュールを立ててしまうと途中で投げ出してしまうかもしれませんので注意しましょう。
テキストを何周も繰り返す
テキストで勉強する場合、一周目は全体を把握するために学習し、2周目以降は細部を覚えるために学習するといった勉強方法がおすすめです。
つまり、一周目で完璧にするのではなく、何周もしながら学習していくということです。
すると二周目以降の学習では「一回学んで分かっているはずなのに二つの選択肢に迷ってしまって正解できない」ということが起きます。
しかし、ここで落ち込んではいけません。
これは逆に勉強が進んでいる証拠です。
テキストの細部の理解が不十分で起こることなので、二周目以降はこういった部分を集中的に学習して進めていけばいいのです。
これを繰り返していくことで知識は確実に定着していきます。
過去問演習
ケアマネジャー試験では要介護認定など何度も出題されるテーマがあり、そういった重要なテーマを知るためにも過去問演習は大切な勉強方法です。
過去の試験と全くおなじ問われ方をしている問題もありますから意識的に取り組んでいきましょう。
時事問題
普段から時事問題やニュースにも目を向けておきましょう。
今社会で起きている様々な問題への対応が出題されたりもします。
このように時事問題からも重要な問題が出されることがあるので要注意です。
通信講座を利用する
「テキストのみの勉強だと買っただけで満足して勉強が進まない」、「自分で勉強スケジュールを立てるのが苦手」等といった方は通信講座を利用しましょう。
通信講座の一番のメリットはスケジュールの組み立てが事前に組まれていることだと思います。
これなら学習スケジュールを考える手間が省けますし、場当たり的に学習を進めると言ったこともなくなります。
これなら一人で勉強を進める場合も安心ですね。
通信講座の費用は3万~5万円程度が一般的です。
本番では割り切りが大切
試験では「割り切り」をすることが大切です。
本試験では誰も解けない問題が出る、と頭の片隅においておきましょう。
そのような難問に出くわしても慌てずに飛ばして次からの問題を確実に得点していくことが合格のコツです。
まとめ
以上ケアマネジャー試験の概要、試験問題や勉強方法について解説でしたがいかがでしたか。
ケアマネジャーは難易度が高く、取得するのにかなりの根気がいると思います。
しかし一度合格すれば一生食べるのに困らないかなり有利な資格だといえます。
給与、待遇も大きく変わるので是非チャレンジしてみましょう。
勉強方法なども人それぞれだと思いますが、継続が大切というのは受験勉強においては絶対だと思います。
みなさんの努力が結ばれることを願っています。