ケアマネジャーは、高齢者に対してのケアプランの作成や、介護施設の紹介をおこなう職業です。
介護業界のなかでも、ヘルパー職の方が目指すキャリアアップ職です。
このページでは、ケアマネジャーの給料について詳しく解説していきます!
目次
ケアマネジャーとは
ケアマネジャーは、介護保険制度の中心となる資格です。
ケアマネジャーは介護してほしい人と保健・福祉・医療サービスの間に入るつなぎ役としての大切な役割があります。
ケアマネジャーのフィールドは幅広い
超高齢社会の現在、ケアマネジャーの資格は社会的に必要とされています。
持っていれば就職・就職、離職後の再就職にも重宝します。
介護保険制度を円滑に利用するために、ケアマネジャーは大切で、さまざまな職場で必要とされるでしょう。
例えば、指定居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、保健福祉センター、介護保険施設、有料老人ホームなどさまざまな場所での活躍が期待できます!
ケアマネジャーの具体的仕事内容
ケアマネジャーは介護に関する知識を持った専門家です。
都道府県に指定された指定居宅介護支援事業所での主な仕事は以下とおりです。
- 介護が必要な人、その家族の相談をうける、助言する
- 利用者に適したプランの作成する
- 介護サービスなどの提供業者に連絡や手配を行う
ケアマネジャーの仕事のやりがい
ケアマネジャーは介護施設・介護サービスでは大切な存在で、家族の介護問題を解決して助けられるので、介護利用者とその家族に喜ばれる仕事です。
自分の力で、人の助けになって、助けた人が良くなっていくことに達成感を感じられることが魅力です。
自分の立てたケアプランで、介護利用者やその家族が抱える問題の相談を受けて改善していくことにやりがいを感じる人もいます。
また、コミュニケーションすることが多く、介護利用者やその家族とうまく話すことができないことを乗り越えたときには、最高の喜びを得ることができます。
ケアマネジャーの給料・年収はどれくらい
厚生労働省の平成29年度介護従事者処遇状況調査結果によれば、ケアマネジャーの平均供与は常勤で月給348,760円です。
年収にすると4,185,120円です。
これは基本給と手当と一時金を足して計算されたもので、平均基本給与は217,590円となっています。
他の介護職種と比較すると、看護職員に次ぐ高収入です。
平成28年度と比較すると平均月給で9,360円、平均基本給だと3,330円増えています。
ケアマネジャーの給与は去年に比べて増加をしています。
ケアマネジャーの給与の違いは
ケアマネジャーの給与は、勤めている企業の大きさや経験年数によって違います。
厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査を見て、比較をしました。
企業規模別
企業の規模で平均所定内給与額を比較すると、1000人超の大企業の男性の場合、268,600円女性の場合、237,900円です。
100人から999人の中企業の男性の場合259,500円女性の場合、244,100円です。
100人未満の小企業の男性の場合、278,100円女性の場合249,100円です。
年齢別
年齢別で給与の比較をしても差がでます。
25~29歳の男性の場合231,100円女性の場合220,500円
40~44歳の男性の場合273,000円女性の場合246,200円
経験年数別
ケアマネジャーとしての経験年数は給与に影響しています。
経験年数 | 男 | 女 |
0年 | 232,200円 | 210,900円 |
1年~4年 | 262,100円 | 229,400円 |
5年~9年 | 262,200円 | 239100円 |
10年~14年 | 271,800円 | 255,100円 |
15年以上 | 291,700円 | 262,700円 |
男性の経験年数別だと0年では232,200円、1~4年だと262,100円、5~9年だと262,200円、10~14年だと271,800円、15年以上だと291,700円
女性の場合0年だと210,900円、1~4年だと229,400円、5~9年だと239100円、10~14年だと255,100円、15年以上だと262,700円となっています。
以上のことからケアマネジャーは経験が重視される傾向が強い職業となっています。年齢層や経験年数が長くなるほど給料が上がる傾向にあります。また、ケアマネジャーになるまえの職業の経験も影響していると考えられます。
特に看護師経験やリハビリ職を経験いるなど、幅広く医療業務に携わっていたケアマネジャーは優遇されるみたいです。
ケアマネジャーの資格を取るのにかかる料金
ケアマネジャーになるには、以下の方法があります。
- 介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を得る
- 介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
- 介護支援専門員実務研修を修了する
- 介護支援専門員資格登録簿への登録申請、介護支援専門員証の交付申請をする
以上のようにケアマネジャーになるには4つのステップをたどる必要があります。
それぞれのステップでいくらくらい料金がかかるのか説明していきます
介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を合格するまで
介護支援専門員実務研修受講試験は誰でも受けられるのではなく、一定の条件があります。
方法は保険・福祉・医療の分野での国家資格を持ち、5年以上、900日の実務経験をしたか、老人福祉施設や在宅介護業務で働いている人、施設長などで5年から10年の実務経験があることが挙げられます。
介護支援専門員実務研修受講試験は、各都道府県によって行われています。
料金は各都道府県によって異なりますが、おおむね8,000円前後で、平成30年度の東京都における試験の場合は9,200円です。
介護支援専門員実務研修修了まで
介護支援専門員研修も各都道府県でおこなわれます。
東京都(平成29年)の場合は、52,800円の受講料の料金が必要です。
介護支援専門員資格登録申請・専門印象交付まで
実務研修修了後、介護支援専門員資格登録簿に登録をおこない、介護支援専門員証を受け取るにも手数料が必要です。
平成29年の東京都は介護支援専門員登録申請に1,500円、専門員証交付申請に1,000円の料金がかかります。
スクール通学する場合
試験の受験や研修を受講するほかに介護支援専門実務研修受講試験を合格するためにスクールに通学する場合は学費などもかかってきます。
市販の参考書なら、数千円くらいですが、スクールに通うとなると数万円~10万円ほどの料金がかかります。
以上のように、ケアマネジャーの資格取得には、長い期間と料金もかかるので、よく考えて今後のキャリアを選んでいくことが大切です。
ケアマネジャーについてまとめ
以下にケアマネジャーについてまとめました。
- ケアマネジャーとは介護保険制度の中心となる資格で介護してほしい人と介護サービスのつなぎ役となる仕事
- ケアマネジャーのやりがいは自分の立てたケアプランで介護利用者に喜んでもらえること
- ケアマネジャーの平均月給は348,760円。企業規模や年齢、経験日数によって変わる
- ケアマネジャーになるのに必要な料金は資格試験の受験・実習研修・資格登録申請・専門印象交付が必須で、必要に応じてスクール費用もかかる