近年安定した収入を得られるという理由や、資格やスキルを取得して、一度やめても戻ってくることができるという理由で医療事務の仕事が人気になっています。
そのなかでも今回はとりわけ、医療事務管理士という資格にフォーカスしていきたいと思います。
医療事務管理士とは医療保険制度や診療報酬の仕組みをしっかり理解し、正確に診療報酬が計算できるようになるといった医療事務スタッフのスキルを証明する資格のことです。
そこで今日はこの医療事務管理士の資格の概要と資格難易度や合格率、勉強法などについてお話していきたいと思います。
目次
医療事務管理士とは?
冒頭でも述べたように、医療事務管理士とは医療事務スタッフの中の一つの資格です。
詳しく言うと、医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解して、正確に診療報酬を算出することができる医療事務スタッフであるという証明になる資格になります。
年間でおおよそ24000人の方が受験していると言われているほど、人気の資格です。
次にここではこの医療事務管理士の資格の概要をお話していきたいとおもいます。
医療事務管理士の試験概要について!
ここでは「医療事務管理士」の受験の概要についお話ししていきたいと思います。
医療事務管理士とは、医療従事者として必要となる医療保険制度の知識と治療費の計算、診療報酬明細書の作成等の技能をもつスペシャリストであるという証明する資格。
- 受験資格:特にない
- 試験日程:会場受験は年に6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月の奇数付きの第4土曜日に実施)※自宅受験は随時実施
- 試験内容:学科試験・・・筆記10問、実技試験(レセプト点検問題1問、レセプト作成が外来・入院が各1問)
- 出題範囲:法規、保険請求事務、医学一般(これらは学科試験です)、実技試験
- 時間:学科試験が1時間、実技試験が3時間
- 試験会場:会場受験は全国各地、または自宅受験
- 受験料:7,500円
以上が医療事務管理士の受験概要です。
医療事務管理士の資格の難易度は?合格率は?
次に医療事務管理士の資格の難易度と合格率についてお話していきたいと思います。
この医療事務管理士には合格基準というものがあります。
学科試験は70点以上であり、実技試験は点検と作成どちらも問題ごとに50%以上の得点をしていて、3問の合計が70%以上である必要があります。
学科と実技の両方を満たしたときに合格となります。
一般的に資格取得には450~500時間、すなわち半年間の学習が必要であると言われています。
また、合格率は以下の通りです。
- 2018年1月 50.2%
- 2017年11月 57.5%
- 2017年9月 53.3%
- 2017年7月 58.7%
- 2017年5月 58.7%
- 2017年3月 47.5%
- 2017年1月 38.4%
- 2016年11月 49.2%
- 2016年9月 49.0%
最近の合格率はこのようになっています。
そのときどきにばらつきはあるものの、平均として50%の合格率と見ておくべきでしょう。
以上の勉強に必要とされる時間や合格率等を考えると、医療事務業界では難しい方に部類するようにおもいます。
しかし、しっかりと対策をとり、勉強して臨めば誰でも取得できる資格になっています。
上のデータを念頭に入れて、しっかり勉強してみてください。
医療事務管理士の勉強法とは?
次に医療事務管理士の勉強法についてお話していきたいと思います。
主に医療事務管理士の勉強の方法は「独学」、「通信講座」、「通学コース」の3つあります。
そこでここではそれぞれ3つの特徴をお話していきたいと思います。
独学で学習して資格取得を目指す!
まず独学で資格取得を目指すという方法です。
たしかに独学だと費用もかからず、時間的制約もないので自分のペースで無理なく学習することができます。
しかし、その一方でこの資格は実技があるので独学で学習するには少し限界がある気がします。また、独学では自分のさじ加減で勉強ができるのでモチベーションの維持が難しいです。
自己管理能力の高い人は独学でもいいかもしれませんが、あまりおすすめしません。
通信講座で学習して資格取得を目指す!
つぎに通信講座についてお話していきたいと思います。
通信講座では独学と比べて、わからない部分を解説してくれる人がいるので、資格取得のための学習をするには十分だと思います。
しかし、やはり独学と同様に強制力にかけるので自分でモチベーションの管理をできない人にはあまりおすすめできません。
通学コースで学習して資格取得を目指す!
最後に、通学コースについてご紹介したいと思います。
通学コースは独学や通信講座と比べると、費用がかさむうえに時間の制限も生まれます。
そういった意味ではデメリットが多いかもしれませんが、確実に資格を取得したいというならば一番有効的な方法だと思います。
学校を辞めない限り、否が応でも勉強せざるおえない環境だからです。
自分の強制する能力がない、自分に甘い人間だという方はかなりおすすめの方法だと思います。
以上のようにそれぞれが特徴のある勉強法です。自分にあったやり方を見つけ、資格取得に臨んでください。
医療事務管理士についてついてよく理解できましたか?
これまで医療事務管理士試験の試験概要や試験概要、難易度、勉強法等についてお話してきました。
医療事務管理士試験はしっかり勉強すれば合格は難しくない試験ですが、簡単な試験というわけではないです。
しっかり医療事務管理士試験の情報収集をし、しっかりとした対策をとるようにしてください。
ぜひ、あなたにあった勉強法で合格をつかみ取ってください!