医療事務と調剤事務というお仕事があります。どちらも人気の職業であり、医療従事者であり、事務であるという点で多くの共通点を持っています。
そこでこれから医療事務になりたい!という人や、調剤薬局事務を目指す!という人の間ではこれらの職業が混同してします人が多いのではないでしょうか。
しかしこれらの仕事は明らかに役割も内容も違うのです!
そこで、ここではこの医療事務と調剤事務の違いについて詳しく話していきたいと思います。
これから医療事務になろうという方や、調剤事務になりたいという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも医療事務とは?調剤事務とは?
まずそもそも医療事務ってなに?もしくは、調剤事務ってなに?という疑問が浮かび上がるかもしれません。
そこでここではまず、医療事務と調剤事務の大まかな業務内容についてお話していき、そこからこれらの違いについてお話していきたいと思います。
医療事務って?
医療事務スタッフの主な仕事内容は、病院やクリニックといった医療機関での医療費の計算や患者様の応対を担うお仕事です。
特徴として、医療費の計算は厚生労働省の定めるところの点数によって計算する専門性に長けた仕事なので、資格を取ったり、一度経験したりしておけば、復帰しやすい職業となっています。
調剤事務って?
調剤事務とは病院の処方箋を処方して、患者様に対してお薬を渡すお仕事です。主に病院外の薬局を調剤薬局といい、その場所を担うお仕事になっています。
他にも、受付や薬剤師の調剤補助や会計業務なども任せれているのです。
また、場所によって薬歴管理や薬品の在庫管理なども行っています。
以上が医療事務と調剤事務の主な業務内容です。
そこで次に、これらの医療事務と調剤事務の違いについてお話していきたいと思います。
医療事務と調剤事務の違いとは?
ここでは医療事務と調剤事務の違いについてお話していきたいと思います。
働く場所が違う!
まず明らかに違うものは働く場所です。
医療事務が働いている場所は主に病院やクリニックといった医療機関です。
地元の個人病院から大学系列の総合病院まで施設規模は問わず働いています。大きな病院の場合は何人かの医療事務スタッフが仕事を分担しており、そこに来院する患者さまも応対も行います。
いっぽうで、調剤事務は調剤薬局に通常、勤務します。
調剤薬局とは、先ほどもお話しした通り、病院外の薬局のことです。
すなわち、大手のチェーンのドラッグストアで働く人もいれば、病院の近くの薬局で働いている人もいます。
このように病院の内と外というように、働く場所が明らかに違います。
仕事内容が違う!
次の違いは仕事の内容です。
医療事務は、医療機関で主に患者さまの受付での応対、会計業務、レセプト作成(患者さまの診療内容、治療内容が書かれたカルテをもとに、点数計算をあいて保険請求額や会計を計算すること)などに携わることがほとんどです。
いっぽうで、調剤事務は業務の内容のほとんどがレセプト作成です。
たしかに薬品管理や患者様の応対も業務内容にありますが、ほとんどの内容は処方箋をもとに会計と保険請求額を計算することです。
このようにふたつの業務内容は重なる部分もありますが、主たる業務内容に大きな差があるのです。
扱う範囲が違う!
次に大きな違いは扱い範囲です。
医療事務の学習範囲は大変広く、入院、処置、手術など色々総括的に学ばなければいけません。
一方で、調剤事務は取り扱う範囲が薬剤に専門特化していて、狭く、比較的に初心者に扱いやすい内容ではないかと思います。
このように両者の違いは範囲の違いもあります。
求められる知識が違う!
次に両者の違いは要求される知識の内容の違いです。
上記でも述べ対応に、扱う範囲が違うため求められる知識も違ってきます。
医療事務ではレセプト作成において、診察、検査、投薬、レントゲンなどの専門的かつ広範囲に一つずつ処置や行為を覚えて、それらの点数を知らなければなりません。
そして、入院や外来、通院、などで計算方法が異なるのでさまざまな知識が要求されるのです。
一方で、調剤事務は医療従事者の中でも調剤と投薬に関する知識に特化されています。
それらのちしきに対して深く知る必要がありますが、医療事務と比較すると要求される知識レベルは高くありません。
このように二つの求められる知識にも違いはあります。
以上が医療事務と調剤事務の違いです。医療事務になりたい方や調剤事務になりたい方はこのような違いを加味して、自分に合うか、自分が本当になりたいかどうか検討してみてください。
似ているようで似ていない仕事です
これまで医療事務と調剤事務について、その主な業務内容と二つの違いについてお話していきました。
たしかにふたつのお仕事は似てるように思われますが、明らかに違った業務であり、内容です。
これから医療事務スタッフになりたい、調剤事務スタッフになりたいという方々はこれら二つの違いを理解し、自分がほんとうになりたい仕事を検討してください。