介護口腔ケア推進士とは?資格取得方法と取得のメリット

介護口腔ケア推進士とは?資格の取得方法やメリットを解説!

高齢化社会によって、老後の生活の質が重要視されるようになっています。

その中でも自分でものを食べるというのは介護される側にとって、とても心身の両面でとても大切なことであるといえます。

また、介護を行っている要介護者のご家族も、要介護者自身で食事を摂ることができれば、その負担は大きく減るはずです。

そんな「食」のために高齢者の口腔環境をケアするための資格として注目されているのが、介護口腔ケア推進士です。

この記事では、そんな介護口腔ケア推進士の取得方法や、資格取得のメリットについてご説明します。

介護口腔ケア推進士とは

介護口腔ケア推進士とは、上でも触れた通り高齢者の快適な食のために、要介護者の方々の口腔ケアを正しい方法でおこなうための資格です。

具体的には、口腔ケアを行うことで、要介護者の生活の質を向上させるということはもちろん、健康の維持にも役立ちます。

例えば、ものをよくかんで食べるということは認知症のリスクを軽減させるという効果もあるようです。

また、ケアによって誤嚥性肺炎などの病気を予防するということにも繋がります。

その他にも、要介護者の口腔内にある異変にいち早く気が付き、その症状について医師に説明するという役割も持っています。

それらの口腔環境についての知識や技術が適切であることを評価する資格が介護口腔ケア推進士です。

介護口腔ケア推進士の資格を取得するには

では、介護口腔ケア推進士を取得するにはどの様な方法があるのでしょうか。

まずは取得をするのための勉強としては、2通りの方法があります。

独学で勉強する

まず1つは、書店やAmazonなどのインターネットで購入することのできる介護口腔ケア推進士の取得のための公式のテキストで勉強する方法です。

この方法であれば、自分のペースで勉強を行うことができる上に教材費など最低限の費用しか必要でないので、手軽にちょっとスキルアップしてみたいという方にはおすすめです。

通信講座で勉強する

2つ目の方法としては、通信講座を利用するということです。

この方法は、教材を個人で購入するよりも数倍の費用がかかってしまいます。

しかし講座によっては口腔ケアを行う為の道具がセットで付属していたり、実際の試験に基づいた模試や過去問などの試験対策に重点を置いた教材であることが多いため、確実に取得したい方やすぐにケアを実践したいという方におすすめの方法となっています。

介護口腔ケア推進士になるためには試験あり

これらの方法で勉強をした後は、一般社団法人である総合健康支援推進協会の実施する試験をうけることになります。

この試験は、CTB方式と呼ばれる試験で、試験会場にあるコンピュータで試験をおこなうので最低限のマウス操作などが必要となっています。

介護口腔ケア推進士の試験内容は?

問題形式は50問で5肢択一方式となっています。

そしてそのうち、7割を基準として合否が判定されます。

試験会場は全国で約220箇所にあるので、どの地域にお住まいの方も資格の取得が行いやすいように配慮がなされています。

受験費用について

また、受験にかかる費用ですが、2018年現在受験料として税込み8300円、更に合格した場合所定の手続きの費用として2500円を支払うこととなっています。

しかし、介護口腔ケア推進士には更新制度がないため一定期間ごとにかかる費用がなく、同種の資格の費用の中では比較的手軽なものとなっています。

この試験の合格率は毎回多少の差がありつつも、8割前後となっており比較的取りやすい資格であるといえるでしょう。

資格取得のメリット

介護口腔ケア推進士は、民間の資格であるといえるので就職する際に必ずしもプラス査定されるというものではありません。

どのように評価されるかというのは職場の裁量によって決定されます。

しかしながら、要介護者自身や依頼主であるご家族にとっては介護口腔ケア推進士であるということは、要介護者の健康を守ることができるという点で、一つの大きな安心材料になりえます。

今後ニーズが増える可能性が高い!

また、近年では高齢化社会の進行により健康寿命という考え方が広まり、老後の生活の質を向上させるということへの関心が高まっています。

その点、介護口腔ケア推進士はそのニーズに合ったものであると言えるため、注目度が比較的高い資格となっています。

さらに更新費用がかからない点や勉強のためにかかる時間や費用が比較的安価に済むという点も取りやすい一因となっているかと思います。

介護口腔ケア推進士は家族介護にも使える介護資格!

現代日本では要介護者の数が高齢化社会の進行と共に増加しており、高齢者にできる限り自立した生活を送ってもらうことがご家族の介護の負担を減らすことはもちろん、本人のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に繋がるとして重要であると考えられています。

そのためにも高齢者の口腔環境を維持もしくは改善することは必要不可欠なことであるといえるでしょう。

近年、介護の仕事に役立てられるような民間資格はその数を増やしていますが、その中でも介護口腔ケア推進士を取得し、介護職に活かすということはもちろんご自身のご家族の健康を維持するための知識として役立ててはいかがでしょうか。

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