ケアマネージャーの職に就きたいと思っている皆さん。
居宅ケアマネと施設ケアマネの仕事の違いについてご存じですか?
居宅と施設だから働く場所が違うのではないかと思う方はたくさんいらっしゃると思いますが、仕事の内容の面でも異なる点があります
この記事では居宅ケアマネと施設ケアマネの違いについて詳しく紹介していきます。
目次
居宅ケアマネと施設ケアマネの一番の違いは?
居宅ケアマネと施設ケアマネは働く場所が違う
同じケアマネージャーといっても、居宅ケアマネと施設ケアマネでは仕事内容が異なります。
その中でも一番の違いは働く場所です。
居宅ケアマネの場合
居宅ケアマネは利用者の家へ訪問して介護を行います。
そのため、利用者の方それぞれの状態に応じたサービスをする必要があります。
施設ケアマネの場合
施設ケアマネは介護施設といった施設で働きます。
施設には介護を必要とする度合いが同じくらいの利用者が集まるので、施設としてどのようなサービスを行えばよいのかについて検討していきます。
ここで紹介したように、居宅ケアマネと施設ケアマネの一番の違いは、働く場所が異なることです。
居宅ケアマネと施設ケアマネの仕事内容での違いは?
上記では、居宅ケアマネと施設ケアマネの最大の違いである「働く場所」の違いについて紹介したので、ここからはその他の違いについてもわかっていただけるように、居宅ケアマネと施設ケアマネのそれぞれの仕事の違いについて紹介していきます。
居宅ケアマネの仕事内容
居宅ケアマネは居宅介護支援事務所と呼ばれる事務所に出勤します。
この事務所に利用者はいないため、ここから利用者の家に訪問するという形になります。
利用者の自宅に訪問したら、それぞれに合ったケアプランを作成します。
個別で対応していかなければいけないので、担当として受け持つ利用者さんは多くても40人弱くらいです。
居宅ケアマネは、介護施設へ入ったほうがいいか、介護の程度が変わったなど、利用者の様子を家族や医療機関に伝える役割も担っています。
また居宅ケアマネは、ケアプランの作成だけではなく「請求業務」も行わなければなりません。これが居宅ケアマネの最大の特徴であると言えます。
この請求業務とは、いろいろなサービスを提供してくれる業者から渡される、サービスの利用状況報告をまとめ利用料を決定し、決定された金額を利用者に請求することです。
つまり利用者の金銭マネジメントまでをも担っているのです。
施設ケアマネの仕事内容
施設ケアマネは、施設にいる利用者さんに合ったサービスを考える仕事です。
施設だからケアプランが一律だと思う方もいらっしゃると思いますが、施設によっては、利用者さん一人一人の状態に応じたケアプランを作るところもあります。
そのため、施設の方がケアプランの作成が楽だとはいえません。
また施設ケアマネは、ケアプランの作成だけでなく「利用者の介護を行う」ことが多いです。
大きな施設になるほど、ケアプランが利用者に合っているのか監督する必要があります。
この役割をも施設ケアマネは担うことになります。
居宅ケアマネと施設ケアマネではどっちが良い給料なの?
ここまでは居宅ケアマネと施設ケアマネの業務内容の違いについて紹介してきました。
「業務内容が違うことはわかったけど、正直給料が高い方がいい」と思う方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここからは居宅ケアマネと施設ケアマネのどちらの職の方が稼げるのか比べていきます。
居宅ケアマネと施設ケアマネを比べる前に、参考までにケアマネージャーの平均的な給料についてお伝えすると394万円です。
また、ケアマネの仕事は経験年数とできる仕事の量が相関関係にあるため、年齢によって給料が上がります。
ここからは、本題である居宅と施設ケアマネの給料の違いを明らかにしていきます。
居宅ケアマネの給料
地域や自分が担当する案件数にもよりますが、平均は居宅ケアマネの平均年収は380万円です。
当たり前ではありますが、残業代やボーナスなどは事業所によって異なるので、一概にはいえません。
居宅ケアマネに限らず、首都圏の年収は高い傾向にあり、地方の年収は若干低めの傾向があります。
施設ケアマネの給料
施設ケアマネの平均年収は390万円です。
このようにみてみると施設ケアマネの方が高いお給料をもらうことができます。
なぜなら施設ケアマネは介護職員を兼任しているため、夜勤を担当することがあるからです。
夜勤を行うと高額の手当てをもらうことができます。
このように残業手当や夜勤手当が付きやすい施設ケアマネの方が多くの給料をもらうことができます。
この一方で居宅ケアマネに夜勤はありません。
そのため、バリバリ働いてお金を稼ぎたい方は施設ケアマネ、家庭と仕事を両立したい方は居宅ケアマネになるのがベストであると思います。
勤務先を選ぶ際は慎重に!
この記事では居宅ケアマネと施設ケアマネの違いについて紹介してきましたがいかがでしたか。
ケアマネの仕事は居宅であれ施設であれ「ケアプラン」の作成です。
しかし、居宅ケアマネは「請求業務」を施設ケアマネは「介護スタッフ」の役割を担わなければなりません。
また、給料の面では、居宅ケアマネは日中の勤務のみで、施設ケアマネは夜勤があるため施設ケアマネの方が給料高いです。
この記事で述べた業務内容の違いや、どの程度バリバリ働きたいかによって居宅ケアマネになるか施設ケアマネになるか検討してみてください。