作業療法士とは?取得方法や将来性などを解説!

作業療法士の働き方は?資格の取得方法や仕事内容を解説

作業療法士の仕事というと老人保護施設などでお年寄りに向けた作業療法をおこなうイメージが強いかもしれませんが、作業療法は子供に対するリハビリテーションをおこなう場合などもあるのです。

また患者の悩み相談などを行うカウンセラーとしての役割も担います。

今回はこのような作業療法士に関して、資格を取得する方法や、作業療法士の現状や将来性などを詳しく解説していきます。

作業療法士になるには?

作業療法士の国家資格を取得する

作業療法士として働くには作業療法士国家試験に合格することが必要です。

この国家試験は受験資格がある人しか受けることはできません。

受験資格を得る方法として最も代表的なものは作業療法士の養成課程のある大学、短大、専門学校で3年以上学び、所定の過程を修了することです。

作業療法士の養成課程を置いている学校は数多くあり、学校によってそのカリキュラムや校風、在学期間なども異なりますので進学先を決める際はよく考えてから選ぶようにしましょう。

作業療法士国家試験の概要

作業療法士国家試験の難易度・合格率は?

作業療法士になるためには作業療法士作業療法士養成学校(大学、短大、専門学校など)を卒業し、作業療法士国家試験に合格することが必要です。

難易度・合格率は?

合格率自体は例年80%程度を推移しており、とても高いものとなっています。この数字だけ見ると簡単に資格を取ることができそうな気がしますが油断は禁物です。

これは合格する実力がある人の中で80%ということになっています。

学校によっては在学中に実力が足りないと判断された人は卒業できるかどうかとは別に国家試験の受験資格が与えられないという場合があります。

したがって試験を受けてもかなりの確率で合格するといわれる人が試験を受け、その結果が80%程度の高い合格率につながっているのです。

国家試験としての難易度の変化

作業療法士の国家試験は年に1度おこなわれており、年度によって難易度が異なります。

試験問題が簡単な年もあれば難しい年もあります。

内容があまりに難しく、例年との差がありすぎる場合には応急処置的なものが行われることがありますがあまり期待はしない方が良いでしょう。

したがって、どのような問題でも一定以上の点数を取ることが必要となります。

過去問を解きながら様々な問題に触れていきましょう。

作業療法士の現状と将来性

作業療法士は少し前まで人材不足といわれる職業であり、国は養成学校を次々と設立し、作業療法士の養成に努めました。

その結果、今では作業療法士の数はだいぶ増えており若い人も医療や福祉の場で活躍しています。

その一方で作業療法士という職業の存在価値に疑問を抱く人も多く、作業療法士のほかの資格の差別化を考えなければいけないといわれています。

現状では同じリハビリに関わる職業として作業療法士と理学療法士の役割が重なっているという事実があります。

作業療法士の活躍の場は広がっていますが、現状では作業療法は発展途上の段階にあります。

これから作業療法士を目指す方は自分自身で作業療法の新たな体系を作っていくという志が重要だとおもいます。

作業療法士のやりがいは?

作業療法士の仕事にはどのようなやりがいがあるのでしょうか。

患者さんが変化する様子が見られる

作業療法士が実施するリハビリは一般的には大げさなことをするわけではありません。

食事をする、料理を作る、手芸をする、などといった日常的な動作や趣味の活動を取り入れることで、患者さんにとって苦にならないようにリハビリを続けていくことができるのです。

それが結果としていい方向につながっていくのです。

患者さんと一緒に楽しみながら患者さんの様子がより良い方向に変化していくのを一番身近でみることができるのが一番のやりがいといってもいいでしょう。

なにもすることがなく1日中ベッドで寝ていた人が、リハビリをきっかけに趣味などをみつけて少しでも積極的な活動を始めてくれるのを見るだけでもうれしいものです。

これらの患者の少しの変化が作業療法士としてのおおきなやりがいとなります。

カウンセラーとしてのやりがい

作業療法士はリハビリ職として見られることが多いですが、作業療法として学んだことはカウンセリングなどでも活用することができ、様々な場面で活用することが可能です。

作業療法士は患者さんの相談などを聞いてあげることができ、そこで精神的なケアをしてあげることもできるのです。

このように親身になって患者さんの話を聞くというのも作業療法士の大きなやりがいとなるでしょう。

おわりに

作業療法士は病院、介護保険施設、福祉施設、教育機関などで活躍することができます。

そのため資格取得後に就職先に困ることは少ないでしょう。

また、地方においては介護予防事業での活躍が期待されていて、特に認知症などの予防に関する分野でニーズが高まっています。

作業療法士は患者さんや、そのご家族と深くかかわっていくので直接感謝されることも多いです。

とてもやりがいがあり充実感を得ることのできる職業といえるでしょう。

興味を持った方はぜひ作業療法士の取得を目指してみてください。

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