精神保健福祉士の年収はどのくらい?将来性は?

精神保健福祉士の年収はいい?給料事情や将来性について解説!

精神科やグループホーム、総合病院、自立訓練事業所、保健所、ハローワークなど介護関連施設に配置される「精神保健福祉士」は1997年にできた国家資格であり、心の病気や障害を抱えた方の社会復帰や社会に参入するための支援をおこなう専門職です。

今回は精神保健福祉士に関して、待遇や平均年収、将来性などについて解説していきます。

精神保健福祉士の待遇は?

精神保健福祉士は病院や患者復帰施設に配属されており、PSW(医療ソーシャルワーカー)と呼ばれています。

雇用形態は正職員雇用でさまざまな機関で活躍しており、給与形態や勤務体制はそれぞれの施設や病院によって違いがあります。基本的には国家公務員に準じた額が多いですが、基本給自体は高額なものではありません。

しかしその分、賞与や手当などの待遇がされているようです。手当の内容としては資格手当、夜勤手当、当直手当や住居手当、交通費などがあるようです。

また精神保健福祉士は責任が大きい仕事ではありますが、処遇はあまりよくないという声も多くあります。

施設によっては当直や夜勤などがあり、雑務のような仕事内容が多く、不満を抱いている方も多いです。勤務体制は職場ごとに異なるようです。

精神保健福祉士の年収や月収は?

精神保健福祉士をメインとした相談役の立場の場合では、正社員(大卒)であれば初任給で月給17万円程度です。

非常勤職員の募集もありますが時給が900円に満たない場合もあるようです。

平均年収は250万円~400万円程度となっています。

国家資格ではありますが、あまり給与面の待遇はよくないようです。

初任給は低いですが、キャリアを積んでいき役職に就くことができれば、年収が大きく上がる可能性もあります。

管理職、施設長クラスまで出世できれば年収500万円程度稼げる場合もあるようです。

企業規模が大きいところでは平均年収は446万円で、平均月給は27万円です。

中企業では平均年収は369万円で、平均月収は23万円です。

小さい企業では平均年収は335万円で、平均月収は20万円程度となります。

精神保健福祉士になるには福祉系の大学を卒業する必要があります。

大学を卒業してこの金額の給料では満足いかないという人も多いでしょう。

国家試験の合格率も60%前後と厳しい試験を乗り越えて取得した資格ですし、専門職ですのでもう少し待遇されてもいい職業なのではないでしょうか。

年収についてはあくまで平均ですので勤務する医療機関や施設によって平均を上回る場合もあります。

就職を決める際には待遇などをしっかりと各自で確認して、納得のいく期間を探しましょう。

精神保健福祉士の賞与は?

賞与は勤務する機関や施設によって違いはありますが、平均賞与は77万円となっています。

手当などもあり月収は多少多くなっても基本給を引くことで、賞与もあまり高額にはならないようです。

医療機関ですとボーナスの倍率が高くなるため2~4か月分といったところですが、施設では大きく違いが出てくるようです。

賞与の倍率が上がることはあまりないので基本給は上がらないことには賞与も納得した金額とはならないですよね。

このため多くの精神保健福祉士の方が不満を抱いているようです。

基本給だけでなく、賞与に関しても働く場合確認が必要です。

精神保健福祉士は相談業務のみといった事業所は少ないようで、他の業務を任されることも多く、多忙になる場合もあるようです。

業務の内容と仕事量を考慮した待遇が必要だと思います。

精神保健福祉士の将来性は?

以前、精神保健福祉士は精神障害者やそのご家族とのやり取りを中心に業務を行ってきましたが、現代社会では精神的に病んでおり、心のケアが必要な患者さんが増えています。

ですので、精神保健福祉士は精神障碍者のみにとどまるのではなく社会全体で必要とされる存在となっています。

高齢者施設や医療機関、養成施設など多岐にわたる場面で活躍が期待されています。

このような社会福祉機関にとどまらず、一般企業での「メンタルケア」としてハローワークなどでも活躍が期待されています。

現代はストレス社会ですので、働く人々の精神的なケアなども大切な業務となっているようです。

このように精神保健福祉士は専門性を活かした社会での活躍の場を広げていくことでしょう。

将来的にも専門性が高く評価され、なくてはならない存在になることは間違いないでしょう。

給与面で非常勤では収入は安定しているとは言えませんが、正社員での登用も多くなってきているので長期間務めることができれば安定した給与を受け取ることができます。

また専門職なので、就職の際就職先に困るということは少ないでしょう。

しかし、精神保健福祉士の需要が高まっていけば、精神保健福祉士の資質も問われるようになるので、個々の能力も求められるようになっていくでしょう。

どちらにせよ、精神保健福祉士の需要は高まっていくことは間違いありません。

おわりに

今回は精神保健福祉士の年収や待遇面について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

精神保健福祉士はさまざまな場面でおおきな役割をまかされています。

患者本人やそのご家族の悩みに親身になって考え抜き、社会復帰を目標に向けて解決策を練っていきます。

決して簡単な業務ではありませんし、優しさだけで出来る仕事でもありません。

精神保健福祉士自体も大きなストレスを抱えることになるのも事実です。

しかし、それだけ仕事をしていく中でやりがいを見出していける職業であるともいえます。

社会保険福祉士を目指す方は今回の記事を参考に、自分の求める待遇を今一度考え、希望条件に合った施設や期間を選んでいってください。

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