難病指定等ホームヘルパーで新たな挑戦へ

難病指定ホームヘルパーとは?仕事内容や資格の取得方法を解説!

難病患者等ホームヘルパーという職業をご存知でしょうか。

あまり聞いたことがないかと思いますが、自分の為にも人の為にもなっていると直接感じることができる職業です。

今回は難病患者等ホームヘルパーの仕事内容、資格の取得方法等ご紹介していきます。

難病患者等ホームヘルパーってどんな仕事?

難病患者等ホームヘルパーは難病を患ってしまい、在宅が必要な方の生活の質を向上させるために、生活支援や自立等の促進を図る役目を持ちます。

また、難病患者の多様なニーズに対応したサービスを提供するために知識や技能を有する必要があり、主に難病を患っている方の家で在宅介護をおこないます。

難病って何?

治療が難しく、また、治療方法も分からない病気のことを難病といいます。

しかし、完治はしませんが適切な治療や管理を続けると通常の生活を送れるようになっています。

今の大きな課題は「病気を持ちながらも働き続ける」ということ。

難病の特長は以下です。

  • 発病の機構が明らかではない
  • 治療方法が確率していない
  • 気象な疾患
  • 長期な療養が必要
  • 患者数が一定の人数に達しない
  • 客観的診断基準が成立

医療費助成の対象となる難病は指定難病と呼ばれています。

どんな難病があるの?

指定難病の中から代表的な物を3つ紹介します。

重症筋無力症

腕や足の力が弱くなり重くなると食べ物を上手く飲み込めないことや息苦しい等の症状も起こってしまいます。

これらの症状は神経筋接合部という場所に問題が起こることで生じ、運動後や夕方のみに症状が出る場合もあるので「怠け」、「心の問題」とも思われてしまいます。

最近では高齢者の発症率が増加しています。

パーキンソン病

この病気は知っている方も多いかと思います。

パーキンソン病は、運動の調節のための神経伝達物質「ドパミン」が脳で十分に作られなくなることで起こり、堂さが極端に遅くなったり小さくなる、手足が震える、バランスが取れなくなることが多くなります。

ゆっくりと進行し、ひどくなると寝たきりや車椅子で生活することになってしまいます。

天疱瘡

自分の皮膚を接着させるための分子に対する抗体によって、皮膚や粘膜にみずぶくれが生じる病気です。

病気が広範囲に広がると食事が取れなくなったり、皮膚の表面から水分が失われて感染症を合併する場合もあります。

難病患者等ホームヘルパーの資格の取得方法は?

難病患者等ホームヘルパーの資格の取得方法はそこまで複雑ではありませんが、入門課程、基礎課程I、基礎課程 IIの3つの種類があります。

下記に取得方法の順序をご紹介していきます。

入門課程の場合

  • ホームヘルパー3級か介護福祉士の資格を取得
  • 養成研修機関主催の講座を受講
  • 難病患者等ホームヘルパーの入門課程を取得

基礎課程Iの場合

  • ホームヘルパー2級か初任者研修の修了または履修中の方、介護福祉士の資格を取得
  • 養成研修機関主催の講座を受講
  • 難病患者等ホームヘルパーの基礎課程Iを取得

基礎課程 IIの場合

  • ホームヘルパー1級か介護職員基礎研修修了者、実務者研修修了者または履修中の方、介護福祉士の資格を取得
  • 養成研修機関主催の講座を受講
  • 難病患者等ホームヘルパーの基礎課程を取得

受講内容

  • 難病に対する医学的知識
  • 難病に対する行政策
  • 患者への心理的な援助方法
  • 難病患者への介護体験

各スクールで随時講座は開講されています。

研修のすべてのカリキュラムを修了すれば修了証明書をもらうことができます。

試験はないので気軽に資格を取得することができるでしょう。講座は1日5時間から8時間程度とのことです。

難病患者等ホームヘルパーになるメリットは?

難病に対する理解が深まる

どうしても家族や知り合いに難病を持つ人がいないと、難病を持つ方とコミュケーションを取る機会がありません。

近くにいないからといって、目を背けていい問題ではなく社会全体で理解しなくてはいけない問題になっています。

病気による差別は大きく取り上げられることは少ないですが本人達が感じている差別や不快な思いはたくさんあるはずであり、難病患者等ホームヘルパー等直接的にかかわる人達が率先して社会へ伝えていくべきでしょう。

このような問題に密にかかわる機会を持てるのは難病患者等ホームヘルパーの特権といえるでしょう。

介護福祉士の資格を持てば取ることが出来る

介護福祉士の資格を持っていれば講座を受講し難病患者等ホームヘルパーの資格をとることができます。

そのため「違う職場で働きたい」、「普段関わらないような人と関わりたい」、「視野を広げたい」と思った方は気軽に挑戦することができます。

難病患者等ホームヘルパーで自分の世界が広がる!

難病を患っている人とその家族のために存在する難病患者等ホームヘルパーという仕事。

生活支援や介護を通して他の職業では感じられないような特別な経験をすることで自分自身の成長を感じ、視野が広がり、また、価値観も大きく変わる職業だと思います。

介護の資格を目指すのであれば、是非難病患者等ホームヘルパーを選んでみてはいかがでしょうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする