あん摩マッサージ指圧師とは？免許取得方法・仕事内容・給料・将来性全て紹介します！

あん摩マッサージ指圧師は国が認める唯一のマッサージの資格であり、人にマッサージを施せるのは医師とあん摩マッサージ指圧師のみに限られています。街でよく見かける整体やカイロプラティックのどの施術者は国家資格を必要としていません。

あん摩マッサージ師になるには国家資格の取得が必要です。しかも、国家試験の受験資格は誰にでもあるわけではありません。

そこで、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得するメリットや将来性、取得方法、気になる給料事情まで徹底解説していきます！

あん摩マッサージ指圧師の仕事内容

あん摩マッサージ指圧師の仕事は、患者さんの症状に対して、あん摩、マッサージ、指圧で解消または軽減することです。

東洋医学に基づく施術で、基本的に器具を用いることなく手のみを使って施術します。あん摩マッサージは単なる癒しではなく、保険の取り扱いの対象でもある治療法で、医療現場でも多く用いられています。

患者の体をなでたり、揉んだり押したりして血行を良くし、こりや痛みを和らげます。

あん摩マッサージ指圧師になるには国家試験に合格する必要があります。

では試験の難易度はどれくらいでしょうか？

試験の構成としては、解剖学から生理学まで、12科目から出題されます。満点は150点で、そのうち6割の90点を取れれば合格となります。

一見科目数が多く大変に見えますが、ここ10年の統計をみると平均して約85％以上の人が試験に合格しています。

10人に８、９人が合格しているため難易度はそこまで高くなく、しっかりと勉強すれば突破できる内容となっています。

しかし、国家試験は誰でも受けられるわけではありません。国家試験の受験資格を得るには、あん摩マッサージ指圧師の養成課程がある専門学校に3年間通う必要があります。

あん摩マッサージ指圧師の専門学校はかなり数が少なく、国内に21校しかありません。そのうえ、どの学校も平均して30名前後しか生徒を受け入れていないため、入学の難易度は国立大学レベルとまで言われています。

国家試験に合格することよりも、専門学校に入学することのほうが遥かに難易度が高いのです。専門学校に合格するための予備校や参考書まで存在しています。

ではあん摩マッサージ指圧師になるにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。以下に紹介していきます。

国家試験の受験資格を得るためには、専門学校に3年間通う必要があります。

あん摩マッサージ指圧師の専門学校は医療系に分類されるため、授業料や教材費が高くなる傾向があります。

学校によって異なりますが、基本的に入学金と授業料で初年度は150万から200万、2，3年は100万ずつかかり合計で450万から500万の費用が掛かります。

これらの費用にプラスで教材費や実技に使用する器具の費用、さらには同窓会費などがかかると考えられるので併せて最低でも500万円はかかるとされています。

非常に高額のため費用面で負担が大きい学生は奨学金制度が充実した学校や、学生ローンの利用を検討してみるのも良いでしょう。

国家試験の受験料は一回11,600円掛かります（2018年現在）。また、試験に向けて参考書等を使う場合、その費用も掛かります。

あん摩マッサージ指圧師の仕事は定年もなく働ける安定した仕事のため、年々人気が高まっています。

ストレスの多い現代社会では「癒し」や「リラクゼーション」が求められるようになったため、マッサージの需要も高まっています。

くわえて、高齢化社会の進行によって体に不調を抱えるお年寄りも増えていくと考えられます。

このような背景から、あん摩マッサージ指圧師は将来性が高い仕事といえるでしょう。今後ますます注目されていくと思われます。

あん摩マッサージ指圧師は、医療や福祉の現場からスポーツトレーナーなどが場広く活躍しています。

就職先として最も多いのは治療院やマッサージ店です。来院した患者さんだけでなく、自身から訪問してマッサージを行うこともあります。

病院や介護施設では患者の不調や機能維持のために施術を行い、理学療法士のサポートも行います。

また、スポーツ選手の怪我の予防や試合後に体をほぐすためマッサージを行うこともあり、スポーツトレーナーを務めている方もいます。

あん摩マッサージ指圧師の給料は、それぞれの就職先、スキルの高さ、地域によって異なります。目安として、病院勤務で初任給が20万円ほど、治療院では16万円ほどが多いです。

年収はおよそ300万から400万程度になるでしょう。給与の伸びはそれほど高くないため、独立を目指す人も多いです。

ですが、経験を積みスキルが上がれば勤務年数とともに給料は上がっていくでしょう。また、治療院やマッサージ店では顧客を確保すればするほど給料が増えるシステムが導入されているところが多いため、人気の獲得も重要です。