実務者研修と初任者研修って具体的にどこが違うの?

実務者研修と初任者研修って具体的にどこが違うの?

高齢社会がどんどん進み、介護者のニーズは増してきています。

まず未経験者や無資格の人はどのように資格を取ればいいのか、資格をとるには実務者研修と介護職人初心者研修という2タイプの講座があるけどどう違うのか、また具体的に資格をとった後は何ができるのか、など徹底解説しています!

そもそも実務者研修とは?

まず実務者研修とうのは、より質の高い介護サービスを提供するために、実践的な知識と技術の習得を目的に受けるものです。

介護職員としてこれから働いていく上で必要な介護過程の展開や認知症などについて学べます。

介護の専門家として生涯働き続けるスキルを磨くことができる研修となっています。

実は平成28年度の介護福祉士国家試験から実務者研修は必須になりました!

つまり介護福祉士を目指している方は全員避けては通れないのが実務者研修です。

じゃあ介護職人初任者研修って何?

実務者研修とは別に介護職人初任者研修というのが存在します。

介護職人初任者研修は実務者研修よりもハードルが低く介護の現場における基礎知識や技術を学ぶもので、介護現場に携わる人の入門的資格と言われます。

ですがこの資格は実習がありません。

これは大きな問題ともいえます。

また実務者研修の方が初任者研修よりも上位資格となっているのでどちらを先に受けるべきなのか悩む人も多いと思います。

結論から言うと初任者研修を受けていなくても無資格でも実務者研修は受けられます。

ですが無資格者の場合は450時間以上の研修を修了させるためにおよそ6ヶ月間の受講が必要です。

実務者研修と介護職人初任者研修のちがいは??

  • 介護福祉士の受験資格になる
  • サービス提供責任者になれる
  • 学習時間が異なる
  • 学習内容が異なる
  • 給料も違う!

介護福祉士の受験資格になる

実務者研修を受けることは介護福祉士の受験者資格になり、大きなメリットであるといえます。

そのため最近では介護職人初任者研修を受けずにいきなり実務者研修を受講する人が増えています。

サービス提供責任者になれる

実務者研修を修了するとサービス提供責任者になれます。

サービス提供責任者は介護保険法で定められている正式な職業名で、ケアマネージャーや介護職員との調整・連絡などコーディネーター業務に携わる、訪問介護事業所には欠かせない立場です。

そのためケアマネージャーとの親和性が高く、ケアマネージャーになるには絶好のキャリアアップのチャンスです!

これになれるというのも大きなポイントですね。

学習時間が異なる

学習期間は初任者研修が1ヶ月~、というのに対し実務者研修は6ヶ月間となっています。

このように見ると、実務者研修は少し難易度が高そうに見えるのですが、実務者研修は介護福祉士国家試験の受験資格にもなっています。

介護福祉士になるうえで避けられないものなので、介護職に長く携わるなら必須の資格です。

とはいえ、実務者研修は初任者研修をうけずにいきなり取ろうとする人もいるくらいなので、テキストも分かりやすく実習も丁寧におこないます。

学習内容が異なる

実務者研修と初任者研修は両方とも介護についての知識や技術を学びますが、実務者研修の方がより実践的な内容になっています。

というのも前述したように初任者研修には実習はなく、実務者研修には実習があります。

具体的な学習内容は、初任者研修に置いては実際に体を動かしながら食事や入浴などの介護サービスを誰でも安全にできる技術を学びます。

実務者研修では基本的な知識や技術を活用して、より総合的な観点から介護サービスの仕組みを理解していく「介護過程III」「医療的ケア」というのを学びます。

「介護過程III」とは介護計画の立案・実施・見直しと言った一連の流れを把握して、実践と結びつけて考えていきます。

「医療的ケア」とは、原則として石や看護師にしか認められていなかったたんの吸引や経管栄養の基礎知識を学びます。

ちなみに制度を改正前に介護福祉士になった人は医療的ケアをやっておらず、これから実務者研修を終えて介護福祉士になられる人と待遇などで格差が生じるといわれています。

給料も異なる

初任者研修資格だけで働くのと、実務者研修を経て介護福祉士になるのとでは給料に差があります。

具体的に換算すると年収で25万円ほど差が出てくるといわれています。

しかも実務者研修を減るとサービス提供責任者やケアマネージャーにキャリアアップすることができますので、長い目で見ると介護福祉士になるのがいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本は世界有数の高齢社会で介護福祉士の増員はもはや政治的課題とすらいえると思います。

私達がこの高齢社会にどう向き合っていくべきなのか。あなたが介護福祉士を真剣に考えているのならば、それはとても大きな一歩だと思います。

本当に誇りを持てる仕事へ。

ぜひ介護福祉士になるなら実務者研修から初めて介護福祉士になってみて下さい。きっと社会の役に立っていると認識の出来るやりがいのある仕事だと感じることができるでしょう。

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