介護職員実務者研修とは?取得するメリットや講座の選び方までご紹介!

実務者研修とは?資格の説明から取得後のメリットまで幅広く解説!

介護業界といえば、ホームヘルパーや介護施設の職員など色々な場所で活躍している方を見ます。

そのような介護施設は人材不足のため、無資格でも働くことができます。

実際に無資格の方は多数活躍しており、皆初心者の状態からケアの仕方や関わり方など、一から学ぶことができます。

しかし、無資格者と有資格者の間には給料面などで大きな差が現れます。

同じ介護職員として働くのであれば、介護職員実務者研修を取得して待遇の良い働き方をすることがベストでしょう!

介護職員実務者研修とは

介護職員初任者研修を介護の基本研修・資格だとすると、介護福祉士実務者研修は、幅広い利用者に対して提供する介護能力を取得するための講習・資格です。

介護福祉士実務者研修は、「介護福祉士資格の取得方法の見直し」が大きく影響しています。

介護業界は人材不足に陥り、その中で日本は高齢化社会へと急激に進んでいます。

そのような世の中の流れの中で介護ニーズの上昇から、ある程度の教育過程を経て、学ぶべき知識や技術が必要であると考えられました。

そのため介護職員初任者研修に比べて、受講カリキュラムも多く難易度も高くなっているので、資格取得は少々難しくなっているでしょう。

介護職員初任者研修は介護資格の中でも基本的なことが学べる初任研修は、介護職員の方はもちろん自宅介護をおこなう方でも取得する人が増えてきています。このページでは、初任者研修の取得方法や取得後のキャリアプランまで詳しく説明していきます。

初任者研修未取得・未経験でも受験可能!

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の資格を持っていなくても受講することができます。スクールによっては初任者研修の資格を有していないと受講することができない場合もありますので、ご注意ください。

介護福祉士実務者研修を取得するにあたって、無資格で挑むことは可能ですが、難易度が高く、難しいとなっています。ですので、かなりの努力を重ねなければいけないでしょう。

初任者研修について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!

介護職員初任者研修は介護資格の中でも基本的なことが学べる初任研修は、介護職員の方はもちろん自宅介護をおこなう方でも取得する人が増えてきています。このページでは、初任者研修の取得方法や取得後のキャリアプランまで詳しく説明していきます。

介護職員実務者研修の取得方法

それでは、介護福祉士実務者研修はどのように取得していけば良いのでしょうか。

初任者研修同様、受講資格年齢や学歴などは必要ありません。誰もが受講することができます。

カリキュラム、受講内容

介護職員実務者研修を取得するためには、決められたカリキュラムを受講しなければなりません。

基本的には、最終試験のようなものは設けられていませんが、スクールによっては修了試験があります。

介護職員初任者研修の受講時間は130時間ですが、介護職員実務者研修は450時間というかなり長い時間の受講となります。

介護資格を持っている際は、一部免除されることもあるため、詳しく相談してみましょう。

項目 時間数 初任者研修
人間の尊厳と自立 5
社会の理解Ⅰ 5
社会の理解Ⅱ 30
介護の基本Ⅰ 10
介護の基本Ⅱ 20
コミュニケーション技術 20
生活支援技術Ⅰ 20
生活支援技術Ⅱ 30
発達と老化の理解Ⅰ 10
発達と老化の理解Ⅱ 20
認知症の理解Ⅰ 10
認知症の理解Ⅱ 20
障害の理解Ⅰ 10
障害の理解Ⅱ 20
こころとからだのしくみⅠ 20
こころとからだのしくみⅡ 60
介護過程Ⅰ 20
介護過程Ⅱ 25
介護過程Ⅲ 45
医療的ケア 50
合計 450 320
免除時間数  – 130

受講期間

カリキュラムの時間数は上のようになりますが、大体4~6ヶ月程度が目安になります。

介護職員初任者研修の資格を持っている人は、一部受講を免除されるため、無資格の方に比べると短い期間での資格取得が可能です。

そのため、無資格でいきなり実務者研修を受講するよりも、まず初任者研修を受けてから介護福祉士実務者研修を受講した方が、早めに資格習得できる場合もあります。

試験内容

実務者研修では基本的に、上記で説明したように筆記試験はありません。

しかしスクールによっては、カリキュラム内容の確認のための試験がある場合もあります。

試験の実施については、スクールによって異なるので正確な合格率はわかりません。

試験の難易度で見てみると、受講内容をしっかりと把握していれば落ちることはなないようです。

スクールごとに合格率を公表しているわけではないので、一概には言えませんが、100%に近い割合のようです。

万が一試験に落ちてしまっても、追試を実施していることがほとんどなので心配の必要無いと思います。

介護職員なら誰もが考える実務者研修。無資格者の場合は勉強時間600時間!?そんな実務者研修の勉強方法を紹介します!これを読んで効率的に資格を取りましょう!!!

実務者研修の有資格者の仕事内容

ここまで、実務者研修の資格内容や取得方法に解説してきました。

ここからは実務者研修取得後の働き方や取得のメリットについて解説していきます。

仕事内容

基本的には、初任者研修を受講している方、実際に無資格で働く方と仕事内容についてはあまり変化はないようです。

仕事内容で変化のある点は、たん吸引や経管栄養の知識が身につき、医療行為をおこなう面で幅が広がります。

実際におこなう場合は、「認定特定行為業務従事者認定証」の交付により実地研修を受けた者のみが可能となります。

そのため、現場ではリーダーとして他の介護職員をまとめる立場になること多いようです。

実務者研修を取得するとメリットが沢山!

カリキュラムがしっかりしており、受講時間も450時間とかなり長い期間のため、かなり負担もかかりますが、取得するメリットも多くあります。

それでは、実務者研修を取得するメリットについてご紹介していきます。

採用選考の際に有利になる!

実務者研修を修了することで、たん吸引や経管栄養などの専門的な知識を得られるだけでなく、有資格者として社会的信用も上がります。

身につけた知識は有料老人ホームだけに限らず、デイサービスや特別養護老人ホームなど多様化する介護施設への転職が有利になります。

サービス提供責任者になって給与アップ!

実務者研修を取得すると、基本的には資格手当が付くので無資格・初任者研修よりも高い給料をもらえます。

また、デイサービスなどの訪問介護施設に勤務する場合、サービス提供責任者として働けるので、実務者研修を取得することで給料は上がります。

一般的には、初任者研修と比べて3万円/月上がるといわれています。

取得までに時間はかかりますが、それに見合っただけの資格といえますね!

介護業界は人材不足しているから将来性もある!

実務者研修だけに留まりませんが、介護業界は常に人材不足です。

常に現場で働ける方を求めており、大きな社会問題になっています。

賃金的にはそこまで悪くなく、これから高齢化社会になることもあり、介護職員が働きやすい環境づくりを政府も取り組んでいます。

これからの高齢化社会、両親の介護など役立つ場面が増える!

これからの高齢化社会に向けて、介護施設やヘルパーの数は増えていくと思われますが、絶対的に数は足りません。

そこで私たちは介護の知識や技術は必要不可欠になってきます。

両親が倒れてしまった時、身近な親戚に介護が必要になった時、実務者研修の資格を持っていれば、とっさに対応できるでしょう。

国家資格を目指せる!

国家資格である介護福祉士は、初任者研修・実務者研修と異なり無資格者は受験することもできません。

介護福祉士を取得する場合はいくつか方法があります。

高校卒業後に専門の養成期間に入学し2年間のカリキュラム修了または介護福祉士養成施設で1年以上勤務し介護福祉士の試験を受け、合格する方法。

実務者研修を取得後に3年以上の実務経験を積み、介護福祉士の試験に合格する方法。

他にも方法はありますが、一般的には上記の2つが多いです。

実務者研修を取ることで、介護福祉士の受験資格がもらえるので将来のキャリアもしっかり考えることができます。

その他の介護資格との違い

介護職員初任者研修とは

生活の一部となる「生活補助」、排泄等の「身体介護」があり、その中で比較的簡単に取得することができるものが介護職員初任者研修となります。

初任者研修は、実務者研修資格の取得や介護士資格の取得を目指す上で足がかり的な存在なため、介護業務はおこなえますが、サービス責任者などの役職に就くこと、たん吸引などの専門的な技術をしようすることはできません。

介護資格を取得しよう!と思っても、資格が多すぎてわかりにくい人もいるのではないでしょうか。介護職員初任者研修・実務者研修は介護資格でも基本的な部分を理解できる資格ですが何が違うのかわからない人のために初任者研修と実務者研修の違いについて詳しく解説していきます。

介護福祉士とは

介護福祉士は、初任者研修資格取得者がおこなえる「生活補助」「身体介護」だけでなく、利用者やそのご家族に対して相談や助言をおこなう機会があります。

その他にも、介護計画書の作成やヘルパーの指導などもおこなうため、仕事の幅が広がります。

資格スクールの選び方

実務者研修の資格の取得を考える時、一番重要なのはスクール選びです。

いくら意欲があっても、通いやすい立地や自分の働き方に合ったコースを選ばなければ、資格取得までに時間がかかってしまいます。

自分に合った無理のないコースを選ぶ

実務者研修は資格取得にとても時間がかかるものです。

休職中で時間が有り余っている人も入れば、仕事をしながら、学校に通いながらとなかなか通学できない方もいます。

このような介護資格のスクールは、通学制だけでなく、通学制+通信制といった学び方ができます。

中でも一番おすすめなのが通信制+通学制です。

必要最低限のスクーリングで資格を取得できるので、働きながら資格を取ろうと思っている方にも人気のコースとなっています。

実務者研修は、国家資格である介護福祉士を受験するための必須資格です。そのため、実務者研修を取得しようと考えている人も近年増加傾向にあります。実務者研修を取得する場合、資格スクールへ入学して勉強する必要があります。このページでは、実務者研修を通信講座で取得するメリットについて解説しています。

サポート体制はしっかりしているか

いざ受講した際、重要になってくるのがサポート体制です。

受講スケジュール通りに通うことができない時、授業以外にもサポートして欲しい時などサポート体制がしっかりしていることで、より集中して資格取得に取り組むことができます。

振替制度はあるのか?

1つ目に、振替制度があるととても便利です。

突然の体調不良やどうにもできない都合が重なった時、無料で振替をおこなえる、振替日が豊富にあるなど、融通が効くことは重要です。

学習面でのサポートはしっかりしているのか?

2つ目に、学習サポートがあるととても便利です。

わからない点があったらすぐに聞ける、質疑応答のやり方など、学ぶ人々にとってストレスのかからない環境があると、とても嬉しいですよね!

通いやすい場所にあるか

通学の方は、スクールが通いやすい場所にあることを判断材料に入れましょう!

どんなに実績があり、自身に合いそうなカリキュラムがあったとしても、場所が遠く通いにくいのであれば、通うことがだんだん面倒になってきます。

通うことが面倒になってしまっては、モチベーションも下がり、学習意欲も下がってしまいますよね。

近場のスクールを選べば、遠くのスクールに通うための通学時間を、勉強に充てることができます。

自宅から30分で通える場所を目安に資格スクールを探しましょう!

介護職員実務者研修は人気の介護資格!

実務者研修は、介護職員初任者研修に比べておこなえる業務の範囲も増え、サービス責任者という役職にも就くことができます。

カリキュラムは少々多いですが、給与面や待遇面が良く、長期的に見ると無資格者に比べて無理のない働き方ができるでしょう。

日本はこれからますます高齢化社会になっていき、さらに多くの介護資格を持つものが求められます。

仕事としての将来性も十分で今後仕事以外でも知識が役立つことの多い資格です。

実務者研修を取得する際のスクールや講座の選び方は、自身の環境に合ったものを選ぶことで資格取得も現実的に考えることができます。

しかし、初任者研修に比べると実務者研修は取得に時間を有します。

やる気と根気を持って、意欲的に学ぶことが実務者研修を取得する近道かもしれません。

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