「介護職の給料ってどのくらい?」
「働く所によって給与って違うのかな」
「実際他業種と比べると給料ってどうなの?」
「介護職で給料を上げるためにはどうすればいいの」
介護業界では、しばしばこのような質問を多くの方たちから頂いております。
そこで今回は、介護職にまつわる給料状況や、給料アップの方法などについて徹底解説していきたいと思います。
また、これから介護職への転職を考えているという人のために、介護職の転職状況についても同じく解説していきたいと思います。
あなたにとってこの記事が今後の参考になれば幸いです。
目次
介護職の平均給料は?
はじめに、介護職の平均給料について説明していきたいと思います。
ここは多くの方が気になるところだと思います。
ご自身の今の給与と比較したいという方にとっても、おさえていきたいところですよね。
全国で働く介護職員の平均給与を、厚生労働省のデータを参考に説明していきますと、以下のようになっております。
勤務年数 | 月給 |
1年目 | 約260,420円 |
2年目 | 約268,150円 |
3年目 | 約275,690円 |
4年目 | 約279,750円 |
5年目~9年 | 約292,150円 |
10年以上 | 326,620円 |
このように、平均給与額は年々上昇していることが分かると思います。
勤続年数と給与には大きく影響があるといえますので、キャリアアップのためや給与も含めた待遇向上を狙いたい場合は、転職は良いと思いますが、そうでない場合は、現職のままキャリアを重ねたほうが良いと言えるかも知れないですね。
ちなみに、給与は施設や法人によりばらつきがありますので、現時点で自分の給与水準が他と比べてどうなのかということについても知っておく必要があるかも知れません。
最も給料が高い介護施設の形態
というわけで次は、介護サービスの内容によって異なるそれぞれの勤務場所の支給される平均給与について見ていきましょう
はじめに、介護施設を大きく分類します。
- 介護老人福祉施設
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- 訪問介護事業所
- 通所介護事業所
- 認知症対応型共同生活介護事業所
これらの6つとなっています。
これら施設別の平均給与をまとめるとこうなります。
介護施設名 | 平均給与 |
介護老人福祉施設 | 302,680円 |
介護老人保健施設 | 291,300円 |
介護療養型医療施設 | 263,800円 |
訪問介護事業所 | 264,680円 |
通所介護事業所 | 253,230円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 243,380円 |
ちなみにこれらの給与はあくまで常勤者の平均給与であり、非常勤者の場合だとこのようになります。
介護施設種類 | 平均給与 |
介護老人福祉施設 | 167,400円 |
介護老人保健施設 | 185,070円 |
介護療養型医療施設 | なし |
訪問介護事業所 | 153,570円 |
通所介護事業所 | 140,410円 |
認知症対応型共同生活介護事業所 | 176,300円 |
なし、というのはそこの施設では非常勤者は扱っていないため、なしと記述しました。
こうしてみてみると、介護サービスの内容や介護職の勤務場所によって、平均給与が大きく異なるということが分かりますね。
他業種と比べた介護職の給与
では次に、他の業種と比べた介護職の給与についても説明していきたいと思います。
実際のところ、介護職の給与は全産業平均と比較して低い数値になっている統計も出ていますが、その一方で、稼働年月が長くなっていくにつれて他の業種よりも高い年収になっているようです。
特に女性が主体となる職種のなかでその給与の違いは顕著となっています。
販売店員や事務職といった、一般的に女性に人気のある職種にのなかで、正社員登用ではなかったり賞与が出されないという会社であったりと、年収ベースで300万円を下回るという業種がまだまだ地方の方には多く求人として出されているのが現状です。
一方で、介護職の場合、高卒入社時で介護職員処遇改善加算算定を撮っている事業所の場合だと、基本給与に加えて各種手当で、初任給20万円を超えて、3年目には年収350万円を超える介護事業所も珍しくありません。
なにより、非正規雇用ではなく正社員として雇われるため、長く務めるにあたって安定した雇用といえます。
介護職の転職状況
では最後に、介護職の転職状況について紹介していこうと思います。
ここでは、介護職の転職を成功させるためにやるべきことについてまとめました。
実際に他業種を比べながらの介護職の給与状況を知った上で、これから転職を考えているという人に向けての内容となっています。
自分にとっての理想の働き方を決めておく
仕事をする際、とにかくバリバリ仕事をしたいというタイプか、それとも扶養内や決められた時間内で余裕を持って働きたいのか。
当たり前のように聞こえるかも知れませんが、転職する前の段階でここのところはきちんと決めておくことをオススメします。
仮にバリバリ働くにしても、残業や夜勤はできるのかということについては宿主によっても違いますし限られています。
自分が将来どうなりたいのかということを考える
訪問介護のヘルパーの場合だと、現場で何十年と働いている人が大勢います。
スキルアップや自分にあう職場を探すために、転職を頻繁に繰り返しているという人もいます。
転職の際にも、ずっと同職種の人や、現場の介護職員から相談員など、そのあとのケアマネージャーと資格取得に伴って仕事を変えるという人もいて、転職状況は様々となっています。
自分の将来を考えたときに、ずっと同じ仕事でその仕事を続けていきたいのか、経験を積んで介護福祉士やケアマネージャーの資格を取り、スキルアップを目指していきたいのか、方向性をきちんと定めておきましょう
まとめ
いかがでしたか?
今回は他業種と比較しながら介護職の給与を紹介したのと、その転職状況について解説していきました。
介護職の給与について知りたい方や、今後介護職に転職を考えているという人も、ぜひ今回の記事を参考にしていってくださいね。