まず、現在の日本の状況について簡単に解説します。
全業種において人手不足が深刻となっています。
なかには、プログラマーやデータサイエンティストの不足といった技術的レベル的な問題もありますが、多くは単純に人の数が足りないことが原因となっています。
大卒の就職率も90%を超え、過去最高の水準で推移しています。
このように日本全体での人手不足、有効求人倍率の上昇という状況において、ひと際問題視されているのが介護業界の人手不足です。
これから日本は超高齢化社会に突入することが確実視されており、先進国のなかでも最もハイスピードで少子高齢化が進んでいます。
日本政府はこれに対応するため入管法の改正により外国人人材の取り入れを積極的におこない始めましたが、未だ問題は解決されていません。
目次
介護の転職市場について
売り手市場で転職しやすい!求人の多い地域や給料が高い地域について
以上のような人手不足の状況のため、介護をする人材は強く求められています。
特に求人倍率が高いのは都市圏で、1位の東京都は7倍近い求人倍率となっています。
2位は愛知県で3位は奈良県と、人が多い場所とその周辺部が介護人材を欲している状況です。
とはいっても、全国的に介護人材は足りていないので、就職先としては47都道府県全てが候補になりえます。
都道府県別65歳以上人口の割合
2010年、2025年、2040年のデータが発表されているのですが、常に1位は秋田県で、2位、3位も高知県、島根県、青森県の3県以外にはランクインしません。
これを見て、若者は都心に出る傾向があることが再確認できます。
多くの仕事は都心の方が給料が高いですが、サービスの価格は市場の需要と供給によって決まるのがセオリーですから、介護業界においては都心部が必ずしも稼げるとは限らない状況になるかもしれません。
実際、医学の業界ではすでに都心部より地方の方が給料が良い状況になっています。
介護職の給料が高い地域
高齢者割合は地方の方が高いですが、高齢者の絶対数は都心部の方が多くなっています。
そのため求人倍率は東京都が1番で、それにともなって給与水準も東京都が最も高くなっています。
例えば介護職の平均年収を見てみると、多くの都道府県が300万円代なのに対して、東京都は唯一500万円を超えています。
2位の大阪が450万円ほどであることを考えると、東京都の突出ぶりが分かります。
その他に400万円をこえている県は、神奈川県と愛知県ですのでやはり人口の多い地域に偏っています。
給料の額で見ると東京都が最も魅力的ですが、その分物価、家賃など生活費が多くかかったり、通勤ラッシュといったストレスを感じやすい環境であるという事も考慮すべきです。
介護転職成功の秘訣は求人の質と量!
転職を成功させたいなら、質のいい求人を多く扱っている転職サイトに登録スルのが断然おすすめです!
あたりまえかもしれませんが、転職サイトで差が付くのは求人の質と量です。
人気の転職サイトにはより多くの介護関係の会社が募集の案件を載せたいと思うのは当然です。
そして、そのように多くの会社の求人がある転職サイトには多くの転職希望者が訪れます。
するとまた多くの介護会社が募集をし…という風にネットワーク効果が働き、プラスのサイクルでサイトは成長していきます。
そして、その逆もしかりです。人気のないサイトは求人数も少なくなりますので、求人サイトとしての質は落ちます。
そのため、転職サイトとして有名なものを利用することが一番安全な道となります。SNSと同じです。
みんながLINEを使って会話をしていたら自分だけカカオトークを使っていても利用者数が少ないために利便性は下がります。
わざわざ知名度の低いサイトを利用する理由はありませんよね。
おすすめの介護転職サイト
無資格におすすめ「かいご畑」
多くの比較サイトでも紹介されている「かいご畑」の特徴は無資格者や未経験者であっても無料で資格を取ることができるという事です。
逆に言うと、既に資格を保有していて、より好条件の転職先を探している人などにはあまり向かないかもしれません。
首都圏の転職に強い「ハートフル介護士」
株式会社サクシードが運営しており、対応地域が東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の4つのみなので、その分首都圏に絞って活動していると考えられます。
上記の4都道府県にお住まいの方は検討してみてはいかがでしょうか。
大企業が運営する「マイナビ介護職」
知らない人はいないほどの知名度を誇る、転職サイト運営をするマイナビの介護専門転職サイトです。
世間的に有名で信用度が高い企業の転職サイトを利用したい場合にはこちらも見るべきでしょう。
ここでは3つの転職サイトの紹介にとどまりましたが、他にも数多くの転職サイトが存在します。
多くのサイトを実際に訪ねてみて、自分に合ったものを見つけましょう。