現在日本では、高齢者が増えてきているため介護サービスを利用する人も増加してきました。
その介護サービスの1つである介護事務の仕事について着目していきます。
介護事務は介護サービス施設や事務所での作業を主におこないます。
介護事務で働きたいと考えている方は、ケアクラークという資格を耳にしたことがあると思います。
しかし、耳にしたことがあるだけで、「どんな資格なのか」「役立つのか」疑問に思っている方もいますので今回はケアクラークとは何か解説していきます。
目次
ケアクラークとは?
ケアクラークとは、ケアクラーク技能認定試験に合格した方に与えられる称号です。
このケアクラーク技能認定試験では介護事務に必要となる知識や技能、コミュニケーション能力、障碍者の心理について認定します。
試験は年に6回行われていて、間隔としては2月・4月・6月と2か月ごとに空いているので、受けられる回数が多い所が特徴でもあります。
ケアクラークの仕事内容
ケアクラークの仕事内容は主にデスクワークで、介護報酬請求事務、窓口事務、事務処理の仕事を任せられます。
介護報酬請求書の作成はとても重要な仕事なので、曖昧な知識では勤めることはできません。
ケアクラークは介護士の仕事に比べて体力の使う仕事ではないので、体力のない女性でもできる仕事の1つです。
職場としては老人ホーム、介護保健施設、訪問看護ステーション、病院や診断書が挙げられます。
これからは、今よりも高齢化社会になっていくと思うので、介護事務の仕事には今以上に需要が出てくることが予想されます。
ケアクラークと介護事務管理士の違い
介護事務に必要となる資格で出てくるのはケアクラークと介護事務管理士の2つが挙げられます。
この2つの違いが分からないという人のために2つの違いを説明していきたいと思います。
まず、2つの共通している点は、「介護給付費明細書」が作成できるようになることです。
また、他の資格とは違い、試験を受ける際にテキストを持ち込むことができます。
次に異なる部分について説明していきます。
試験方法が異なる!
ケアクラークの試験では、学科試験では人間関係(介護報酬請求事務、コミュニケーション、社会福祉制度、医学)などに関する知識が問われます。
また試験時間は筆記・実技合わして1時間50分で、介護給付明細費作成/2問です。
これに対して介護事務管理士の試験では、学科で法規(介護保険制度など)や介護請求事務(介護請求事務の作成など)の知識が問われます。
試験時間は筆記・実技合わせて2時間で、実技では介護給付明細書の点検をおこないます。
これらの違いで大きな点は人間関係について学ぶか、法規を中心に学ぶ必要があるのかだと思います。
合格率が異なる!
ケアクラークの合格率は、合格率は65%程度です。
これに対して介護事務管理士の合格率は、合格率は50%程度です。
ケアクラークは得点率を70%以上超えれば合格できますが、介護事務管理士は六点率が70%以上、50%以上と異なります。
資格の取りやすさでいえば合格率が15%程高いケアクラークだと思います。
ケアクラークをどのように取得するか
ケアクラークは先述しましたが、介護事務業務として必要な社会福祉制度や介護請求事務に関する知識や技能を身に着けている必要があります。
独学で勉強するのもいいですが、独学であると時間がかかってしまいます。
そのためいち早く資格を取得したいのであれば資格学校に通うことをおすすめします。
また、試験範囲が広く、公式のテキストや試験対策の問題集も一般的には販売していないので独学となると厳しいかもしれません。
勉強時間の目安としては50~100時間なので、早い人であれば1.2か月で取得できます。
テキストが持ちこめるからといって勉強をあまりせず、試験を受ける人がいるので気を付けてください。
ケアクラークは今後も需要の高まる介護事務資格!
以下かでしたか。ケアクラークがどのような資格か理解することはできましたか?
ケアクラークは毎年受講者数が6000人を超えています。
高齢化社会を支えるために必要となる介護事務の仕事は人気が出始めています。
そのため、介護事務に就職したいと考える人が多くなる前にケアクラークの資格を取得して他の人と差をつけましょう。
ケアクラークの資格をとることで「ケアクラーク」の称号がもらえるので給料も他の人と比べて多くもらえることがあります。
資格を持つことにデメリットはないので資格を取ろうか迷っている方は取得してみてはいかがでしょうか。
資格学校に通うようであれば、費用面も気になりますよね。
ニチイの介護事務講座であれば、通学で約7万円、通信で約4万円の費用で受講可能です。
少し高く感じる方もいると思いますが、介護事務の仕事に就くための投資として考え受けてみてください。
もちろん独学で「自分は独学で頑張る」という方は勉強時間もしっかりと確保して抜かりなく勉強してください。