一口に医療事務資格と言っても様々な種類があります。
医療事務の中でもポピュラーな資格や、認知度は低いものの取っておいて損はない資格など、本当に多くの資格が存在しています。
もちろん職場を限定してしまう資格もあれば、様々な職場に応用が効く資格など多岐に渡ります。
当然のことながら、それぞれの資格によって難易度もバラバラです。
「医療事務って難しそうだけど、難易度ってどうなの?」
「難易度によって受ける資格を考えたい!」
そういった人のために、今回は数ある資格の中から代表的なものを抽出し、難易度別に紹介していきたいと思います!
目次
医療事務の試験の難易度は?
最初に言ってしまえば、医療事務の資格は他の医療系資格に比べて取得しやすい資格であると言えます。
なぜなら、他の医療系資格は大半が国家資格であるのに対し、医療事務の資格は民間試験であるからです。
民間試験とは、国が定める試験ではなく、その業界が独自に定めた試験に合格すれば良い、というものです。
その目的は業界のレベル底上げであることが多いですね。
故に、国家試験に比べると易しく、取得しやすい資格が多いです。
医師免許や薬剤師、登録販売師などが国家試験を経なければいけない資格です。
これらの試験に合格するには専門学校や大学に通わなければならず、費用や時間がものすごくかかります。
民間試験はそれに比べて時間もお金もすこしで済みます(資格によっては最短3日の受講で資格取得出来るものもあります)。
かといって、医療事務の資格を軽んじてはいけません。
資格勉強をしっかりと行うことで医療知識や法律の知識が身につくようになるので、現場未経験の方でも安心して働くことが出来るようになります。
「現場は未経験だけど働きたい」という方々は資格の取得をおすすめします。
医療事務資格を難易度別に見ていきましょう!
時間がなく、手頃に取れる資格が良いという方におすすめの資格!
医療事務技能審査試験(メディカル・クラーク)
医療事務技能審査試験(メディカル・クラーク)は日本医療教育財団が年に12回実施している試験です。
「現場の事務に従事する者の知識と技術を審査し、職業能力の向上」を目的としています。
比較的に難易度は低い資格であると言えます。
電子カルテオペレーション実務能力認定試験
電子カルテオペレーション実務能力認定試験は全国医療福祉教育協会が年に3回実施している試験です。
これは医療現場のIT化に伴う電子カルテや医療情報システムの導入に際しての知識や技能を問う試験です。
一般病院の約80%に電子カルテが導入されている現在の医療現場では、持っておいて損はない資格と言えるでしょう。
医療事務検定試験
医療事務検定試験とは日本医療事務協会が毎月実施している検定試験です。
この検定試験では「医療保険制度、受付業務、医療費計算の知識など医療事務として働く上での基本的知識・技能の審査」が目的とされています。
医療事務資格の取得への第一歩としては最適な資格かもしれませんね。
難易度普通! しっかり勉強すればOK!
医療事務実務能力認定試験
医療事務実務能力認定試験は全国医療福祉教育協会が年に3回実施している試験です。
「診療報酬明細書作成技能を含んだ知識や医療関連の法律に関する知識の客観的な審査」を目的に実施されています。
医療事務実務士®
医療事務実務士®は医療福祉情報実務能力協会が年に4回実施している試験です。
試験は1級と2級に分かれており、初めて受験する方は2級からスタートです(1級は2級保持者のみ受験可能)。
「診療報酬請求事務に就く上で必要な知識を所持しているか」を客観的に審査します。
難易度MAX! 医療事務試験で最難関資格!
診療報酬請求事務認定試験
診療報酬請求事務認定試験は日本医療保険事務協会が年に2回行う全国一斉試験です。
「診療報酬請求事務に就く人々の資質の向上」を目的に実施されています。
事務仕事で重要なものの一つに診療報酬請求事務があります。
この仕事をミス無く、スムーズに行うには診療報酬点数表の理解が不可欠になります。
診療報酬請求事務は患者のカルテから診療報酬明細書を作成する仕事になります。
この流れは厚生労働省が定めた診療報酬点数表を基に行われます。
よって、診療報酬点数表を理解し、医療保険に関する法律やそれに関する専門的な知識をしっかりと頭に入れておかなければなりません
そうした知識の習得に診療報酬請求事務認定試験は最適なのです。
気になる試験の難しさですが、この試験の場合は合格率30%前後です。
これは医療事務資格全般の平均合格率が50~70%と考えると相当低いことがわかりますよね。
試験自体の難しさ、年に2回という受験機会の少なさが最難関と言われる理由です。
その分、業界内の資格保持者に対する認知度と信頼度は高く、取得さえしてしまえば、就職活動や転職活動にうってつけのアピールポイントになることでしょう。
資格によって難易度はさまざま!
いかがでしょうか。
医療事務資格の中でも様々な難易度の試験があるということがわかりましたね。
しかし、試験の難易度だけで取得資格を決めてしまうのはもったいないと思います。
自分が就職・転職したい職場の業務内容を確認し、今後役立ちそうな資格を選択し、取得したほうが良いと思います。