准看護師になるには費用がどのくらいかかるのか?徹底検証!

准看護師になるのにかかる費用は?学費やメリットをまとめて解説!

医療系の資格に、看護師とともに「准看護師」という資格があります。

この資格をとるためにはどうすればよいのか、また、費用はどのくらいかかるのかといったことをお伝えします。

准看護師の免許はどのようなもの?

まず、看護師と准看護師では、免許を発行しているところが違います。

正看護師の免許は厚生労働大臣が発行する国家資格ですが、こちらは各都道府県知事が発行する免許です。

こう聞くと「資格を取得した都道府県でしか使えないのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

ですが、この免許は他の都道府県でも使うことができます。(ただし引っ越しして本籍地が変更になる場合は手続きが必要です)

准看護師と看護師では受験資格の違いについて

准看護師になるにはまず受験資格を満たす必要があります。

受験資格としては、中学を卒業していること、養成所で2年間勉強と実習をすることです。

受験資格を満たした後、准看護師試験受験資格認定審査を受け、認定されたあとに、准看護師試験を受けることができます。

試験科目は看護の内容から人体、薬物などとなっており、試験手数料は1回6,900円です。

この試験に合格すると免許を得られます。

これに対して看護師は、高校を卒業して看護短期大学や看護専門学校、看護系大学を卒業する必要があるので、看護師免許よりも資格がとりやすいといえます。

看護師と准看護師の違い

准看護師とは、まず、大きな違いとして、資格を発行している機関が違います。

准看護師は国ではなく都道府県知事が発行しているため、国家資格ではないです。

看護師と准看護師の違いは「主体的な業務を行うことができるかできないか」ということです。

看護師は医師の指示で看護をおこないますが、准看護師は医師と看護師の指示の下で看護をおこないます。

つまり、看護師のサポートが主ですが、この2つの仕事の間には、業務内容の差はほとんどありません。

しかし、准看護師は認定看護師や管理職へ昇格といったキャリアアップが難しいです。

そのため、キャリアアップを目指す方は、准看護師になった後、看護師の資格取得を目指す人もいます。

看護師になるためには定時制の看護学校や、全日制の看護専門学校に通う必要がありますが、准看護師の免許を取得して実務経験が10年以上の場合は通信教育のみで受験資格を得られます。

学費

准看護師になるには養成所に2年間通う、または、文部科学大臣が指定する高校の衛生看護科(全日制の場合は3年、定時制の場合は4年)に通い卒業する必要があります。

養成所は受験資格が中学校を卒業していることなので基本的に誰でも受験資格があります。

養成所の学費は2年間で100万円~200万円程度です。

内訳としては、入学金が20~40万円、授業料が年間36万円、施設利用費が年間25万円、実習費が年間10万円程度となっており、他の費用としては、制服・白衣代、教材費、研修費、保険料などがあります。

定時制の学校だと授業料は年間36万円で、変わらないですが、他の費用が若干安くなっている傾向があります。

この金額は高いと思うかもしれません。

しかし、看護師となる場合最低3年看護短期大学や看護専門学校に通う必要があり、その分費用も大きくなるため、看護師に比べると費用を少なくすることができます。

また、看護けいの資格を目指す方は、奨学金を利用することができます。

卒業した後に、そのグループの病院や施設に勤務することを条件に資金援助を行っている病院が多いです。

働く予定の場所を決めているならば、この制度を利用することで、学費の負担額を大幅に減らすことができます。

准看護師になるメリット

准看護師になるメリットとしては看護師に比べ資格を早く取得でき、費用も安いということです。

看護師のカリキュラムは3000時間となっていますが、准看護師のカリキュラムは1900時間と、約3分の2の時間となっています。

そのため、はやく看護の仕事で働きたい、早く働く必要があるという方にはこちらの准看護師の免許を取ることがおすすめです。

次に、働きながら資格を取ることができるということです。

養成所は昼間授業を行おこなう全日制と、午後や夜間に授業がある定時制のものがあります。

自身の生活に合わせて選ぶことができるため、働きながら資格を取ることも十分に可能です。

また、メリットとしては就職がしやすいということがあります。

看護師に比べると給料は比較的安いですが、人手不足により、病院やクリニック、看護事務所や老人ホームなど、働く先はたくさんあります。

よって准看護師の資格を取ったのに働く先がないといったことにはならないでしょう。

まとめ

准看護師は社会人の人でも夜間の学校に行けば仕事と准看護学校との両立は不可能ではありません。

主婦の方や中卒の方でも新しく資格を取ることは十分に可能です。

これから働き方を変えたいという方やもう一度働きなおしたいと考える方は准看護師を目指してみることもよいのではないでしょうか。

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