皆さんが病気になった時に、必ず行くと言っても過言ではない薬局。
実はそこで働いているのは薬剤師だけではありません。
そこには、調剤薬局事務の資格を持つ人も働いています。そして、その資格は独学で合格することができます。
今回は調剤薬局事務の資格の種類について解説して、それに独学で合格するための勉強方法や補助として受講できる通信制講座のいくつかについて伝授したいと思います。
目次
独学で取得できる調剤薬局事務の資格はあるの?
調剤薬局事務の資格はさまざまな資格かありますが、独学で取得できるのは2種類あります
それは、調剤事務管理士と調剤報酬請求事務専門士です。
調剤事務管理士
調剤事務管理士は株式会社技能認定振興協会が主催している資格です。
調剤事務管理士は非常に忙しい薬剤師に代わって、受付や会計などの業務を執り行うことができる資格です。
それ以外にも保険請求用レセプトの作成など、薬局で行われる事務全般を担当することができます。薬局の運営を担う非常に重要な仕事だといえます。
調剤報酬請求事務専門士
調剤報酬請求事務専門士は調剤報酬請求事務専門士検定協会が主催している試験です。
皆さんご存知であると思いますが、日本では非常に手厚い社会保障制度があり、我々は非常に安い金額で薬を購入することができます。
我々は医療費の3割(高齢者は2.5割)しか払っていません。
この金額で運営していたら、全国のどの薬局も赤字で運営をするのは不可能です。
そこで、その赤字分をどこで賄うかというと、地方自治体に売った薬品分の赤字を補ってもらうように申請します。
このような行為を調剤報酬請求といい、調剤報酬請求事務専門士はこれらの一連の業務を担当することになります。
この業務を怠ってしまうと薬剤師たちの給料が入ってこない可能性があるので、薬局の経営を分けるような重要な業務です。
独学で調剤薬局事務を取得するメリット
調剤薬局事務の2つの資格について理解してもらったところで、これらを独学で取得できるメリットについて話したいと思います。
費用を抑えて資格が取得できる
当然ではありますが、独学とどこかの講座を受講するのはコストの額が違います。独学であると本屋に置かれている教材さえ購入すればいいのですが、講座を受講する場合はそれに加えて、さらに金額が発生します。ですので、独学の方が圧倒的に安いです。
自分のペースで勉強を進められる
やはり、講座というのはある程度受講日程などが決まっていて、忙しい人にはあまり向いていない可能性があります。
それに比べて、独学では自分のやりたい時間に、やりたいところを勉強できるので、自分のペースで学習したいという方はこちらが向いています。
調剤薬局事務を独学で取得できる勉強方法を解説
それでは、独学で合格する方法について伝授します。当然ですが、①テキストの読み込み、②過去問演習、③不明点の徹底的な復習という手順になります。
テキストを繰り返し読み込む
まずはテキストを本屋で購入して、一周読むようにしましょう。
不明な点があっても1回目ではそこまで気にする必要がありません。
とりあえず、1周してください。なぜかというと、これによって大まかな全体像について理解できるからです。
そこから2回目はしっかりわからない点について読み込むといいです。これによってインプットを完璧にします。
過去問を解く
これが終わったら、過去問の演習に入ります。
過去問は各協会ホームページなどに情報が掲載せれていたりするので、過去問を手配するようにしましょう。
そして、できれば過去問を5年分やるようにしましょう。(重要な論点の変更がある場合は解かないようにしましょう。)
わからない部分を重点的に復習
過去問を解くことで自分の弱点となっている部分を実感できると思います。
その弱点だと感じた論点をしっかり理解するように徹底的に教材と過去問の解説を読むようにしましょう。
これによって、自分の理解も一層深まることになり、合格率をガンガン上がっていきます。
独学では不安な方には通信講座がおすすめ!
もし、独学では心配という方は調剤薬局事務の通信講座を受講するといいでしょう。
通信講座で調剤薬局事務の講座を受講できるコースを紹介したいと思います。
ユーキャン
ユーキャンでは調剤事務管理士の資格の講座があります。
教育訓練給付制度の対象となる講座なので、受講後にハローワークへ行くと20%の返金がある非常に安くていい講座です。
ソラスト
ソラストでは調剤事務管理士の講座が開講されています。
これもユーキャンと同様に教育訓練給付制度の対象となる講座なので、受講後にハローワークへ行くと20%の返金をもらうことができます。
調剤報酬請求事務専門士検定協会設置のe-ラーニング講座
調剤報酬請求事務専門士向けの通信講座を専門士協会が開講しています。
調剤報酬請求事務専門士の通信講座はここしかないので、これを受講しましょう。