調剤報酬請求事務技能検定試験という資格があるのをご存知でしょうか?
やたらと長い名称でなんだか難しそう…
そう感じる方も多いかもしれません。
しかしこの資格を活かせる職業はとても身近なものですし、誰でも資格取得を目指すことができるような資格になっています。
今回は調剤報酬請求事務技能検定試験の概要から資格取得方法まで詳しく紹介していきます。
目次
調剤報酬請求事務技能検定試験とは?
調剤報酬請求事務技能検定試験は調剤報酬事務関係の資格のなかで最もポピュラーな資格として位置づけられています。
資格認定は日本医療事務協会がおこなっています。
またほぼ同じ名称で別の団体が認定を行っている資格として、調剤報酬請求事務技能認定というものもあります。
こちらの資格は日本医療教育財団が認定をおこなっています。
これらの資格を一つでも取得すると調剤薬局事務として働くことが可能になります。
調剤報酬請求事務技能検定試験は調剤薬局事務の職業をおこななうにあたって必要とされる専門的な知識やスキルを身につける資格です。
これから調剤薬局で働こうと考える方が資格取得を目指す場合もあれば、既に調剤薬局で勤務をしている方でさらなるスキルアップを目指そうと資格取得を図る方もいます。
合格率はどのくらい?
比較的ポピュラーな調剤報酬請求事務技能検定試験ですが、その合格率はいったいどれほどなのでしょうか。
資格取得を目指す際にとても気になる点ですよね。
やはり資格はなるべく難易度の低いものを取得したいと思うかたが多いと思うので、合格率が高いほうが望ましいですね。
気になる合格率は平均70%以上となっています。
この数字だけを見ればこの試験の難易度はそれほど高くないと感じるかもしれませんが、だからといって誰でも簡単に合格できるというわけではありません。
調剤報酬請求事務技能検定試験の場合、試験を受ける方の多くが日本医療事務協会の調剤事務講座を修了した方なのです。
これが何を意味するかというと、試験の合格者のほとんどが適切な講座を受けて調剤薬局事務に必要な知識やスキルを既に身に付けている方なのです。
また講座だけでなく、実務経験を既に重ねている方も試験を受けています。
よって、独学で資格取得を目指す方の試験の合格率は上記の数字よりもさらに低くなっています。
ですから、合格率が高いからといって独学で資格取得を目指すのは安易な考えです。
しっかりと適切な対策をして試験を受けることが求められます。
調剤報酬請求事務技能検定試験の詳細
資格取得の対策に入る前に試験の内容に関して詳しく述べます。
受験資格は?
受験資格としては、
- 日本医療事務協会が認定する調剤事務講座を修了したもの
- 受験申請のあった高校、専門学校、大学、短期大学等
というように定められています。
試験内容は?
試験内容は実技試験と学科試験があり、両方の受験が必要です。
実技試験では調剤録の作成や診療報酬明細書の作成をおこないます。
試験日と時間
試験は年6回実施され、奇数月の第3日曜日と定められています。
試験時間は1時間30分となっています。
年6回と実施回数が多いのは嬉しい点ですね。
また、基本的に資料等の持ち込みも可能なので、受験の際の敷居は非常に低くなっていると思います。
資格取得の方法!
一発合格を目指すには…
確実に一発で合格を目指すには、日本医療事務協会が提供している調剤報酬請求事務技能検定試験の対策講座を受講するといいと思います。
この対策講座は通信・通学の2つがあり、通信の場合、最短1か月学習すれば在宅受験が可能となります。
通学の場合、合計で3日間通うだけで終了となります。
学費をみると、通信の場合およそ30000円、通学の場合およそ40000円となっています。
学費もそれほど高くなく、短期間の学習で受験が可能になるので、日本医療事務協会の講座は非常におすすめです。
独学で勉強するには…
もちろん独学で資格取得を目指すこともできますが、その場合は適切なテキストを選ぶ必要があります。
独学で資格取得を目指す方におすすめしたいテキストは、一ツ橋書店が出版している『調剤報酬請求事務Version4.1-基礎知識とレセプト作成』と、保険調剤検討会が出版している『調剤報酬事務必携』の2つの参考書です。
調剤報酬請求事務技能検定試験のみに特化している参考書ではありませんが、調剤事務の試験を全般的に網羅しているので、とても役立ちます。
とにかく基礎知識に自信がなく、初心者にも易しい入門的な参考書が欲しいという方には、ぱる出版の『はじめての調剤報酬請求事務・練習ノート-基本と実践、実力が身につく練習問題付き』をおすすめします。
資格を取得して調剤事務として働こう!
以上、調剤報酬請求事務技能検定試験の詳細と試験対策について述べてきました。
試験の敷居が低く、誰でも資格取得を目指すことができるのですが、試験合格のためには適切な対策が求められます。
しっかりとした対策を行えば資格を取得でき、念願の調剤事務の仕事への近道になります。
調剤事務の仕事に就きたい方は、ぜひこの資格の取得を目指してみてください!