介護福祉士を取得すると給料は上がる?

介護福祉士を取得したら給料はあがるの?

介護福祉士は国家資格ですがこの仕事の給料や年収はいったいどのくらいなのでしょうか。

ここでは介護福祉士の気になる給料を紹介していきます。

介護福祉士の仕事

介護福祉士とは社会福祉専門職の中でも介護の国家資格です。

主な仕事は介護者の体に直接触れておこなう「身体介助」、家事全般の手伝いをする「生活援助」、要介護者の家族に家庭での介護のアドバイスや指導があげられます。

他にも、家族の介護をする方や働いているヘルパーの方に対して指導やアドバイスを行うことも介護福祉士の仕事です。

働く場所は老人ホームやグループホーム、デイサービスなどの介護施設が主です。

それ以外にも訪問介護や介護福祉養成校などで働く人もいます。

介護福祉士と聞くと、養護施設に勤めている介護職員、ホームヘルパーをお思いの方がほとんどでしょう。しかし、介護福祉士は現場での活動以外にも、チームマネジメントや利用者のメンタルケアまで多岐にわたって活躍しています。仕事内容やメリットなどご紹介していきます。

介護福祉士の給料・年収

介護福祉士の給料や年収は、地域や勤務先によって変わってきますが、求人情報を見ると給料は月給約20万円、年収に換算すると340~360万円が相場だといえます。

介護福祉士として経験を積めばリーダー候補となり、月給24万円以上で年収400万円以上にもなります。

東京都内の有料老人ホームの介護福祉士資格取得者を例に挙げると、介護経験4年未満の場合モデル月収が約28万円、年収が350万円以上となり、介護経験4年以上の場合モデル月収が31.5万円、年収が約420万円となります。

(上記モデルは残業3時間分、住宅手当、家族手当、賞与2回含)

この例をみると、資格を持つことで、正社員だと月4万円、年収にすると48万円以上の差がでてきます。

介護福祉士の給料が上がる?

国は介護離職者0に向けた介護人材確保のために、介護職員のさらなる処遇改善を行います。

具体的には、介護サービス事業所における勤続年数10年以上の介護福祉士に対して月額8万円相当の処遇改善をおこないます。

これは、2019年10月より行われることになっています。

また、介護職員処遇改善加算というものがあります。

これは、介護職員の安定的な処遇改善をするための環境整備や、介護職員の賃金改善のために使うことを目的とした加算です。

この制度には区分があり、平成29年4月1日から区分が新たに1つ増え、全5区分となりました。

これはサービス事業者が3種類のキャリアパス要件を満たしているか、職場環境等要件を満たしているかで加算される金額が変わり月額で12,000円~37,000円相当となります。

介護サービス事業者が申請を行い、加算の届出をした上で国から報酬を受け取ることになっています。

もし就職や転職を考えている方は、「処遇改善加算手当」があるかどうかもしっかり確認することをおすすめします。

このように介護福祉士などの福祉系の業務は少子高齢化や人手不足のためさらに求められる人材となっていきます。

そのため、待遇面で改善が次々とおこなわれているので、今後更なる改善が見込めます。

介護福祉士の求人情報はどれくらいあるのか?

某求人情報サイトを見てみると、東京都内初任者研修又は実務者研修取得者の求人情報は約9,900件で、介護福祉士資格ありの求人情報は約12,000件、ケアマネージャーの求人情報は約560件という結果でした。

こうしてみると求人情報の件数は多いといえるでしょう。

介護福祉士の資格を取るメリット

介護福祉士の資格を取得することは、金銭面でのメリットがたくさんあります。

給料や待遇が良くなる!

1つ目は資格を取得していると給与や待遇がよくなるということです。

資格を持っていない人や介護職員初任者研修取得者と比べると給料がよい傾向が高いです。

ある有料老人ホームを例に挙げると、パートやアルバイトの時給は初任者研修修了者1,100円なのに対し、資格を有している人は1,300円と、なんと時給にして200円もの差が出ます。

月20日間(1日8時間勤務)働いたとしたら、月に32,000円も差が出ます。

また、資格をもつことで手当がつく場合もあるので、さらに年収が増額します。

就職・転職が有利になる

2つ目は仕事を探すうえで有利になることです。

介護福祉士は無資格に比べ求人募集数が多くなります。

求人が多くなることで求人の選択肢も増え、また、介護福祉士は国家資格なので採用選考でも有利に働きます

管理職として働くことができる!

3つ目に、事業所の管理職として働くことができるということです。

サービス提供責任者やリーダー、生活相談員といった事業所に必要な役職は介護福祉士などの資格をもっているものでなければなりません。

そのため、この資格をとることで、管理職にとして働くことが出来る可能性ができます。

キャリアアップを目指せる!

4つ目はさらなるキャリアアップを目指せるということです。

同系統の資格としてケアマネージャーというものがありますが、これは介護福祉士や社会福祉士などの国家資格を得てから5年、もしくは、生活相談員などの相談援助業務を担当してから5年の経験が必要です。

ケアマネージャーになることができれば年収もアップするため、この資格を取得することは、とてもおすすめだといえます。

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