皆さんは介護保険事務管理士という資格をご存知ですか。
介護の資格というのはわかると思いますがそれ以上詳しいことは知らないことが多いと思います。
この記事を読み終わったときには介護保険事務管理士という資格について理解してもらい、介護事務に欠かせない人材であることが分かるでしょう。
目次
介護事務を行う介護保険事務管理士ってなに?
介護保険事務管理士というのは一般財団法人日本病気管理教育協会が認定している介護事務の資格です。
具体的には病院や介護施設などの医療サービスを提供する施設で介護報酬給付請求業務という業務を担当することが出来ます。
介護報酬給付請求業務とは
介護というのは実は莫大なお金がかかります。
実際に我々は介護で使ったお金の1割から2割しか払っていません。
残りの8から9割はどこからお金をもらうかというとそれは地方自治体からもらいます。
そこで、介護施設では毎月末に自分たちが行った全てのサービスの全ての金額(この金額を介護報酬という)を市町村に申請します。
そうすると翌月にその介護報酬の金額がその介護施設に振り込まれるのです。
この介護報酬を申請する業務を介護報酬給付請求業務といいます。
介護保険事務管理士の資格をとるメリットとは?
それでは介護事務をするにあたってなぜ介護保険事務管理士の資格を持っていることがメリットなのでしょうか。
これから介護保険事務管理士の資格を持つメリットについて2つ紹介したいと思います。
転職が有利になる
介護の転職をするときに非常に重宝される人材になれます。
2001年から始まった介護保険制度を背景に、介護報酬の申請というのが非常に複雑になってきました。
そこで介護報酬についてのスペシャリストは介護施設のサービスを効率的そして円滑に遂行できるようになるので、のどから手が出るほど欲しい人材です。
自分から転職を決めるのではなく、相手から逆にほしい人材になれます。
医療サービスを支えられる人材になれる
介護保険事務管理士の仕事は介護施設を支えている非常に責任の重い仕事です。
1つのミスによって介護施設の経営状況が悪化してしまう可能性があります。
それでもし、それで介護施設の経営がうまくいかずに施設がなくなってしまったら、介護サービスを提供している従業員に迷惑がかかるのはもちろんのこと、そこで介護を受けていた患者さんは新たな施設を探さなければならず、大変な負担です。
少し大袈裟に言えば、地域の医療の構造を変えてしまう可能性すら否定できません。
このように非常に重い責任があるからこそ、やりがいのある仕事であるといえます。
介護保険事務管理士に向いている人とは?
記憶力に自信がある人
それぞれの介護サービスは介護報酬点数表に準じて点数がついています。
しかし、介護サービスというのはたくさんあり、毎回毎回その表を見ている暇はありません。
また、大きな病院や介護施設だと数百個の介護サービスが発生しています。
そこで円滑に作業をするためにある程度の介護サービスの点数を覚えておく必要があります。
そのためには記憶力があればあるほどいいです。
記憶力に自信がある人は是非受けてみてはどうでしょうか。
常に学ぶことを辞めない人
介護報酬点数表は定期的に改定がされます。
そこで、前の改定で申請してしまった場合、再度請求する必要が出てきて多くの方に迷惑をかけてしまいます。
そこで、最新の情報をしっかり学習できる勉強熱心な人はこの職業に向いています。
他の介護事務の資格との違いは何?
実は介護事務の資格というのは他にもあります。
例えば、介護保険事務士という資格です。
これは介護報酬請求業務のみならず、給付管理という業務にも携われます。
非常に名前の似ている介護事務の資格なのに全く携わる業務が違う可能性があるので注意してください!
もし、余裕があれば複数の資格取得を目指してもよいでしょう。
資格があればあるほど、試験に介護の仕事を本気でやろうとしていると判断してもらえます。
介護保険事務管理士の試験に合格するだけではなれない?
介護保険事務管理士になるには、医事管理士、医療事務士、病歴記録管理士、介護保険管理士のうち保険事務管理士を含む2種類以上の資格認定試験に合格し、資格認定を申請して初めてなれます。
つまり、介護保険事務管理士の試験だけではなれず、その他の試験が必要です。
試験は1年に2回行われます。
また、この資格で認定されるには介護関連の大学や専門学校に在学または卒業する人のみとなっていますので、通学する時間がない場合は他の介護事務の資格をおすすめします。
介護で日本社会を支えよう!!!
今回、介護保険事務管理士について話してきましたが興味を持っていただけたでしょうか。
この資格以外にも介護事務の資格はいろいろあるので興味があったら調べてみてください。
日本社会は今後超少子高齢化社会になっていくことが予測されています。
そこで介護というのは非常に大切な産業になるでしょう。
介護事務というものを通して、これからの日本を支えるような仕事をやってみたいと思いませんか?