日本の超高齢化社会高齢化社会が進み、ますます介護業界の需要が高まっていく中で注目を浴びている資格があります。
それは介護予防関係の資格です。
その注目を浴びている資格の中で人気の資格やカリキュラム、受講要綱を紹介させてもらおうと思います!
目次
介護予防員とは何?
介護予防は高齢者が要介護・支援状態になってしまうことを予防し、要介護・支援状態の軽減や悪化防止を目的におこなう活動全般を指します。
今日の日本は高齢者が多いので元気で豊かな生活を送ってもらうことも大切です。
その時にこの介護予防員が必要です。
この介護予防で人気の資格は介護予防運動指導員と介護予防指導士です。
この2つを中心に紹介していきます。
介護予防運動指導員とは何か?
介護予防運動指導員は、高齢者のために筋力向上トレーニングを始めとした介護予防プログラムの作成や指導によって高齢者が自立した生活を送れるようにサポートするのが仕事です。
地方独立行政法人などが資格認定をおこなっています。
指定の研修を行えば取得できます。
介護予防運動指導員養成講座カリキュラム
介護予防論(高齢化社会における介護予防の必要性と社会意義) | 0.75時間 |
介護予防評価学(包括的予防診断の理論と実際) | 講義1.5時間+実習10.5時間 |
介護予防統計学(データベース構築と個人情報管理) | 1.5時間 |
行動科学 特論(行動科学の理論と行動変容のメカニズム) | 1.5時間 |
リスクマネジメント(リスク予防と顕在化した後の対応) | 1.5時間 |
高齢者能力トレーニング 特論(虚弱高齢者の理解と高齢者筋トレの実際) | 講義1.5時間+実習10.5時間 |
転倒予防 特論(転倒・骨折の理解と転倒予防の方法論) | 講義1.5時間+プログラム実習1.5時間 |
失禁予防 特論(失禁の理解と失禁予防の方法論) | 講義1.5時間+プログラム実習1.5時間 |
高齢者の栄養改善活動 特論(高齢者の栄養改善活動の理解と方法論) | 1.5時間 |
口腔機能向上 特論(口腔機能向上の方法論) | 1.5時間 |
認知症予防 特論(認知症の理解と認知症予防の方法論) | 講義1.5時間 |
鬱・閉じこもり 特論(高齢者の鬱に対する理解と早期発見・予防プログラム) | 0.75時間 |
介護予防運動指導員になるためのカリキュラムは上記の計31.5時間の研修を修了しなければなりません。
だいたい3日間で修了できます。
受講資格
この研修には受講対象者の制限があります。
- ホームヘルパー2級、初任者研修修了者で2年以上の実務経験がある方
- 介護職員基礎研究修了者、実務者研修修了者
- 介護支援専門員、健康運動指導士、医療分野などの資格を持っている
以上の方が研修を受けることができます。
資格取得の受講費は、スクールごとに若干異なりますが、90,000円程度が一般的です。
介護予防指導士とは何か?
介護予防指導士は介護や必要にならない、病気にならない様にするためにさまざまな指導を行う専門家です。
介護を受けている人はこれ以上悪化しない様に、健康な人は介護が必要にならないようにするにサポートをおこないます。
主な仕事は下記です。
- 運動器の向上サポート
- 口腔ケア指導
- 栄養改善のための指導
介護を必要としていない人には健康を維持できるように、筋トレやストレッチの指導、転倒予防などのアドバイスをします。
介護予防指導士養成講座カリキュラム
介護予防概論 | 2.5時間 |
ストレッチング | 2時間 |
筋力訓練指導 | 2.5時間 |
測定と評価 | 2.5時間 |
救急蘇生 | 2.5時間 |
栄養ケア | 1.5時間 |
口腔ケア | 2時間 |
リハビリテーション | 3時間 |
転倒予防 | 2時間 |
認知症ケア | 1.5時間 |
介護予防指導士の資格取得に必要なカリキュラムと時間数は上記の21.5時間です。
受講者資格
この研修にも制限があります。
介護福祉士、初任者研修修了者、ホームヘルパー1級・2級、ケアマネージャーなどの介護に関わる資格を持っている人に受講資格があります。
どっちを取るべきなの?
介護予防運動指導員がオススメな人
「介護予防運動指導員」は講座の実績も長く、講義や実技で専門的なことをしっかりと学ぶことができます。
この資格を取ることによって得られるメリットは介護事業所の提供するサービスを向上させられます。
本人のケアの質が向上するとともに先述した仕事内容も提供できます。
日常的な関わりで介護予防の知識を活かすことで高齢者に喜んでもらえることが最大のメリットといえるでしょう。
また介護プログラムの作成や介護予防診断までおこなうことができるので、介護の幅を広げたい人にはオススメの資格です。
介護予防指導士がオススメな人
「介護予防指導士」は介護予防方法を学ぶことが出来ますが、介護予防運動指導員と比べると専門性などが低くなります。
しかし、カリキュラムの時間や金額も介護予防運動指導員と比べると抑えられるので時間が無い人におススメの資格になります。
この2つの資格は介護状態の予防することで高齢者ができるだけ介護をせずに、長く自立した生活を送ることが目的です。
これからの日本にはますます需要が上がる資格だと思いますので、時間に余裕があり、仕事の幅を広げたいなら「介護予防運動指導員」、時間が無いなら「介護予防指導士」をオススメします!