介護の現場でステップアップするためにかならず必要になる初任者研修。
独学ならお金もかからないですし、隙間時間に勉強ができるので都合がいいですよね。
実際に独学で資格を取得することは出来るのでしょうか?
目次
そもそも独学で初任者研修の資格を取得することはできるのか?
介護職には介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士などの資格がありますが、その入門的な資格に位置付けられているのが「介護職員初任者研修」です。
他の民間資格のなかには、市販の参考書などを使って試験対策をし、試験に合格すれば取得できるようなものもありますが、初任者研修は独学で資格を取れません。
初任者研修を独学でとるのが出来ない理由
国によって資格取得の条件が定められていて必ず授業に行かなくてはならないというのが一番の理由です。
ただ、私は独学で学んでいく方が自分に合っていると考える方もいるかもしれません。
確かに独学は自分のペースで勉強することができます。
介護の勉強をしてある程度の知識を得ることは可能ですが、実践的な技術をつけることができません。
そのため、専門的な介護者になるためには広い知識と技術が必要となるため、独学はふさわしいとはいえないでしょう。
じゃあどうすれば、初任者研修の資格が取れるのか?
初任者研修は、厚生労働省によって各都道府県が指定する事業者が実施する130時間の研修を受講し、修了試験に合格する必要があります。
初任者研修の修了証は、介護職員としての基本的な知識と技術を習得したことを証明するものです。
取得すれば介護職員として採用試験に応募する際に有利となり、初任者研修の上位の資格である実務者研修を受講する際に受講時間を減らすことができるメリットがあります。
初任者研修取得までの流れ
初任者研修のカリキュラムは全部で「10項目(130時間)」の授業となっています。項目と時間数はすべてのスクールで共通ですが、平日コース、土日コース、短期集中コースなどの開講コースの違いや学習方法の違いによってスケジュールが大きく変わってきます。
カリキュラムは以下を参照してください。
項目 | 修了までに必要な時間 |
職務理解 | 6 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9 |
介護の基本 | 6 |
介護福祉サービスの理解と医療の提携 | 9 |
介護おけるコミュニケーション技術 | 6 |
廊下の理解 | 6 |
認知症の理解 | 6 |
障害の理解 | 3 |
こころとからだの仕組みと生活支援 | 75 |
講義の振り返り | 4 |
合計 | 130 |
一番短いコースでは1ヶ月ほどで修了することができますが、長いコースでは3ヶ月、最長で6ヶ月で資格が取得がとれるようになっています。
受講スタート
初任者研修の学習方法としては通学コースと通信コースがありますが、今では通信コースが主流です。
ただ、教室に行く回数を減らし、独学の時間を増やす通信コースを選んだ場合にも必ずスクールに通って規定された時間数の実習を受講しなければ、初任者研修修了試験を受験することができません。
ちなみに独学といっても、完全に自分で勉強するのではなく、課題を提出し知識が定着しているのかスクールにチェックしてもらいます。
採点結果をもとに復習できるので効率良く勉強できますね。
すべての課題を提出し全130時間のうち約40時間の自宅学習が終わると実習が始まります。
実習はスクール内に設けられた介護実習室で、ベッドの起き上がりや車椅子への移乗など、現場を想定した模擬訓練を通して現場で活かせる介護技術の基本を習得していきます。
介護の現場ですぐに適した対応がとれるように、介護職員として就職を目指している人にとって欠かすことのできない重要な時間となります。
修了試験
自宅学習と実習が終わると、残すは修了試験だけなります。
この試験はスクールごとに違いますが制限時間は1時間程度です。
この試験は受験者をふるいにかけて合格者を決める試験ではなく、授業内容をしっかりと理解しているかを確認するための試験となります。
試験の方式としては選択式なのでとても難しいわけではありません。(もちろん、多少の勉強が必要ですが)
心配な方はスクールにある模擬試験で練習しておくと良いでしょう。
また、万が一合格点に満たなくても追試の制度があり基本的に全員を修了させようとしているのがわかると思います。
初任者研修の資格をとってステップアップ!
独学で資格はとれませんが、スクールに行けば他の資格と違って初任者研修はほぼ確実に資格をとることができます。
土日のみのコースや夜間コースを使えば、子育て中の方や現在働いているかたでも十分に可能です。
また、この資格をとれば介護施設で就職しやすくなりますし、実務者研修・介護福祉士など次の資格に近づくことができるので大変オススメできます。
ただ、一番気になるのは資格を取得するための費用ですよね?
その費用は2万円から15万円と幅広いです。
どうせなら、安く良い授業を受けたいですよね?
それが気になる方は、下記のページを参考にしてみてください。