薬剤師の平均年収は一体いくら!?徹底解説!

薬剤師の平均年収は一体いくら!?

「薬剤師って、なるのは大変そうだけど年収はいくらなの?」

「年収高そうなイメージがあるけど。実際のところどうなの?」

そんな疑問をお持ちの方のために、薬剤師の平均年収をどこよりも詳しくご紹介します。

さらに、男女における格差は存在するのか、製薬会社とドラッグストアではどれくらい年収に差があるのか、と言った詳しい条件まで掘り下げて解説していきます。

最初にご紹介するのは全体の平均年収です。

薬剤師の平均年収はいくら?

まずは、日本全体における薬剤師の平均年収についてご紹介していきます。

厚生労働省が発表している「平成29年度賃金構造基本統計調査」によると、年齢、性別、地域による区別のない薬剤師全体の平均年収は約533万円でした!

この数字は年収として極めて高水準であると言えます。

平均的なサラリーマンと比較したところ、約100万円もの差をつけて上回っています。

薬剤師は高給取り」という一般的なイメージは当たっているのではないでしょうか。

さて、続いては薬剤師の平均年収における男女格差についてご紹介していきます。

薬剤師の平均年収に男女の差があるって本当?

続いて、薬剤師の平均年収における男女格差についてご紹介します。

「平成29年度賃金構造基本統計調査」によると、男性薬剤師の平均年収は約575万円、女性薬剤師の平均年収は約526万円でした。

年代に関わらず一貫して男性の方が給与水準は高く、70代では男性薬剤師と女性薬剤師との間に約200万円もの給与格差が生まれています。

残念ながら、薬剤師の平均年収において、男女格差は存在していることが分かりました。

しかし、その他多くの職種と比較するとその差は小さいとされており、女性にとっても活躍しやすい職種であると言えます。

実際に、薬剤師として登録されている人数としては女性の方が圧倒的に多いです。

厚生労働省によると、2016年時点で、男性薬剤師は116,826人、女性薬剤師は184,497人と、男女比は4:6となっています。

勤務時間が規則正しく安定していることや、職場復帰が比較的容易であることが、出産や家事行うことの多い女性にとっては大きなメリットであり、女性薬剤師の多さに繋がっていると言えそうです。

また、患者とコミュニケーションを取ることの多い薬剤師の特性上、女性が重宝されることが多いのも事実です。

調剤薬局やドラッグストアではコミュニケーション能力に長けた女性だからこそできる患者への的確なフォローやアドバイスが必要とされています。

女性が女性らしさを発揮して活躍できる場が多いのも、薬剤師という職業ならではです。

就業先別:平均年収の比較

続いては、就業先別の平均年収をランキング形式でチェックしていきます。

1位 製薬会社 400~1000万円以上

まず、1位に輝いたのは製薬会社などの企業勤務の薬剤師です。

企業薬剤師の中でも、特に年収が高いのは医師などを対象に医薬品の営業販売を行うMRです。

大手転職求人サイトによると、MRの平均年収は2015年時点で731万円と、かなりの高水準を叩き出しています。

医薬品メーカー勤務の企業薬剤師の平均年収も694万円であり、企業薬剤師はかなり給与水準が高いと言えます。

2位 ドラッグストア 500~1000万円

2位にランクインしたのはドラッグストア勤務の薬剤師です。

転職難易度がそこまで高くないにも関わらず、企業薬剤師にも引けをとらない高水準を叩き出しているのは、ドラッグストア業界全体の業績が非常に好調であることに起因しています。

渋谷や浅草、大阪などのドラッグストアに外国人が大挙している光景を見たことのある人は多いのではないでしょうか。

こういった訪日外国人数の増加もドラッグストアの経営状況が好調である大きな後押しになっていると言えます。

3位 調剤薬局 450~800万円

3位にランクインしたのは調剤薬局勤務の薬剤師です。

調剤薬局も、給与水準としてはかなり高い部類であると言えます。

また、調剤薬局ならではのメリットも多いです。

営業時間が長くないため、プライベートへの影響が少なく、女性や年配の薬剤師でも働きやすい環境が整っています

労働時間や勤務地など、勤務条件に関して融通を利かせやすい環境が整っていることも魅力の一つです。

ここまで就業先別に平均年収を紹介してきましたが、あくまで職種に関わらない就業先全体の平均であることには注意が必要です。

就業先によっては、職種によって待遇に大きな差が生じることもあります。

さて、続いては地域別に平均年収を比較していきましょう。

地域別では高年収?

最後にご紹介するのは、薬剤師の地域別の平均年収です。

「平成29年度賃金構造基本統計調査」によると、最も高いのは奈良県の約777万円で、逆に最も低いのは三重県の約437万円となっています。

薬剤師の年収で特徴的なのは、都市圏よりも地方の方が平均年収で上回ることです。

その理由は薬剤師への需要と供給のバランスにあります。

例えば、平均年収1位の奈良県では、人口10万人あたりの薬剤師数が全国平均を下回っていることもあり、薬剤師が不足していると言えます。

薬剤師への需要が高ければ高いほど、薬剤師の年収は高くなっていることが分かります。

ただし、なかには薬剤師不足に起因する残業時間の増加や、薬剤師全体の高齢化によって平均年収が高くなっている例もあるため、注意が必要です。

薬剤師の年収に関する疑問は晴れましたか?

さて、いかがでしたでしょうか。

ここまで、薬剤師の平均年収について全体、男女別、就業先別、地域別にご紹介してきました。

薬剤師と言っても、職種など様々な条件によって平均年収は大きく異なるようです。

薬剤師としての就職を検討している方は、事前にしっかりとリサーチを重ねることをおすすめします!

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